dimanche 28 septembre 2014

ダーバヴィル家のテス

バラ栽培をしていて感じることは、もともとDNAが割合強い品種とそうでない品種、
そして、同じ品種でも苗又は株自体がもともと強いDNAのと弱いのがある
ということ。
それは自己流で育てている私にとって運にまかせるしかないという感じ。
トホホ・・・
趣味のバラ園芸上級者ではないので、特に新苗のハイブリッドティー育てには
苦労しております。 バラさんはいろいろな菌に敏感です。 
雨が降ると、土のはね返りに菌がふくまれているし・・・ 
枝の切り口も気になってくれば、剪定鋏の消毒も気になってくるし・・・
(以外と心配症なんです)
直接強い雨風や害虫にさらされる地植えには気がかりなことがたくさんある
けれど、お世話をしているのにも拘わらず枯れたら枯れたで成るようにしか
ならない!、と最近は割り切ることにしました。
今は夏からの疲労回復と秋バラモードへの転換期で準備中という感じのバラ達。
なんで夏姿のバラにご登場いただきます。

Tess of the Durbervilles
テス・オブ・ザ・ダーバヴィルズ。
開き切る直前の姿です。 丸いポンポン咲きになっています。 
暑い陽射しの中情熱的な感じです。


こちらは5月のテス。
野趣あふれているのに、はっとする艶やかさのあるバラさんです。
人間に例えると、男性が思わず一目惚れしてしまう美少女とでも
言いましょうか。 香りも素敵です。
今はだいぶ枝が伸びてきました。
やっぱりイングリッシュローズは心配症にならなくてすむので
いいなぁ~!! おおらかに、神経質にならないようにしようっと。

samedi 20 septembre 2014

桃色のほっぺのバラ

いろいろな品種のバラを地植えしてみて、最近わかってきたことがあります。 
アジアの高温多湿で、害虫や菌が発生しやすく、台風、暴風、豪雨、猛暑の
環境に葉を落としながらも、なんとか乗り切って大きくなっていくバラと、
ダメージを受けるとなかなか回復せず株が大きくなりにくいバラがあること。
前者の良い例がイングリッシュローズやデルバール。 後者は21世紀以前作出
のハイブリッドティーだと、つくづく感じます。 温室育ち向きのバラさん達。
そう言えば、フランスやイギリスの王宮にはオランジュリーだのコンサヴァトリー
などと言った温室が一杯あることを思い出しました。 確かにそういうところで
素晴らしい香りのバラを観賞しながらお紅茶でも飲むなんて優雅だな!

今日は健康そうな桃色のほっぺのイメージを浮かべるバラさんにご登場
いただきます。

Brothe Cadfael
花弁が貝殻のようにころんと丸く小さな子のほっぺのようで、とっても可愛い
です。 秋は花弁の枚数は春より減りますが、色は濃くなります。


こちらは5月のブラザーカドフィール。
花弁数が多くてポコポコ丸っこくて中が開ききれないような感じです。
とても良く香るバラさんです。 ちょっと名前がミスマッチな気もします。
マシュマロのようで可愛らしくてパクリと食べたくなる・・・スイーツと
一緒にしないでください!!
イングリッシュローズって育てやすくて香りが良くてべっぴんさんが多くて
いいですね~!!

samedi 13 septembre 2014

炎のバラ?

今年は去年と違って残暑がきびしくないようで良かった!
ぽつぽつ咲くバラもだんだん夏の顔から秋の顔になってきました。
まだ小さなフラムも今日一輪開きました。

Reine des parfums
夏に咲いた時は、赤が薄まっていて、赤というより紫みを帯びた濃いピンク
みたいな色でしたが、ようやく赤らしい赤になってきました。
フランス、オラール社作出のバラ。 フラムはフランス語で炎の意味です。
だけど・・・オラール社のホームページをみたら、どこにもフラムの名前が
見当たりませんでした。 似たようなバラが写っていて、日本語に訳すと
「香りの女王」という名前でした。 もしかしてフラムって日本名かな?
香りはと言うと、おいしそうな魅惑的な果物の香り・・・何の果物とは
言えないけれど。 めずらしい。 以外と形の良い真っ赤なバラって微香か
ほとんど香らないものが多いようなんです。 黒みを帯びた赤いバラには、
ダマスクの香りがするものがいろいろありますが。


横顔も素敵。
形の良い真っ赤で微香のバラと言えば・・・イングリッド・バーグマン様。
うっ!うう・・・(泣いている) 3~4度移植を繰り返したら、弱ってしまい、
根枯れして、今年の夏天国に召されてしまいました。 超ショック!!
とうとうやっちまったぜ。 悲しい。 グスン。
(苗の前で持っていたシャベルをカランと落とし肩を落とす自分であった・・・)
やっぱり趣味のバラ園芸の上級者でもない限りハイブリッドティーはむやみに
移植しないに限りますね。 最近は無理にすぐ地植えしないで1年位鉢で育てて
様子を見てみようと思うようになりました。 特に21世紀以前品種の雨に打たれ
弱そうなデリケートな感じで香りの良いハイブリッドティーについてそう思います。
それに鉢替えも大きすぎる鉢に替えるとこれも根枯れしやすいことがわかったし。 


フラムは地植えしてますが、結構丈夫そうな予感・・・移植しない限りね。
イングリッドの代わりに(!)長生きしてください! よろしく頼むよ~!

vendredi 5 septembre 2014

宝石の華やぎのあるバラ

とうとう死にそうだった蒸し暑さから解放されつつある・・・といいんだけどなぁ。
お外でツクツクがミンミンを圧倒しています。 虫の音も聞こえ秋っぽくなりました。
そして、動きの鈍くなってきた蚊達をビシバシ叩き落としてます!(よしなさい!)
先週から雨がちなので水をやらなくて済み助かってます。
今日は雨に降られたイヴ・ピアジェを紹介します。

Yves Piaget
真ん中の花弁はこれから開こうとしているところ。
この後、一昼夜雨に降られ続けた翌日の朝は晴れだった。


バラさんは何も語りませんが、何か語ろうとしているような感じ。
「お陽様の光を一杯浴びて、なんて気持ちがいいのかしら!」
単純で可愛いなぁ・・・


横からみても奥行きがあって立体的なお花です。 
今年の春植えたのですが順調に育っており、今後も続けて丈夫になりますように。
雨に降られ続けた上、一気に翌日晴れたので、あっという間の開花で、
しべが顔をのぞかせています。


しべもとってもきれいで爽やかな黄色! 陽気な感じ。
フランスはバラ育種の古い歴史を誇るメイヤン社がスイスの宝石商のために
作出したバラ。 香りも魅力的です。
とてもフランス的な華やぎを感じます。

belle publicité d'Yves Piaget

こちらのイヴピアジェの広告イメージも何て魅力的でアートしているのかしら!
ロマンティック! うっとりする空間。 中に入って行きたい・・・
ホームページを見たら、バラをモチーフにした宝石が一杯!
そして、現在、フランスのバラの歴史に貢献したジョセフィーヌのマルメゾン城の
庭をパトロンとなって、かつての姿に復元するよう修復中ということです。
楽しみですね!