dimanche 27 décembre 2015

ヴェランダで気軽に楽しめるミニバラ

ここの所、毎朝、紅葉したモミジの落ち葉掃きをしています。
古いモミジの木があって、その下は落ち葉で黄色から、オレンジ、赤、エンジと
グラデーションがかかった絨毯のような色合いになります。
こんなに掃いていて目を楽しませてくれるお掃除はそうありません。
掃き集めていると、コーンフレークをかき混ぜる時のような、カサカサっと
軽やかで優しい響きがします。
落ち葉の山に顔を近づけてみると、なんとなくカステラの木の箱のような
ちょっぴり甘い香りがします。
さて、モンプティジャルダンのバラ様達はそれぞれヴァカンスをおとりに
なりだされていらっしゃいます。
フランス人でさえ羨む3カ月ほどの長期休暇。
でも、ダムドゥシュノンソー様やウエッジウッドローズ様などはまだお働きに
なりたいのか、これから咲きだす蕾をいくつかつけています。
1月になったらさすがに強制休暇をとらせようと思いますわ・・・ホホホ

では今日は冬も元気なミニチュアのバラさんに登場してもらいましょう。
White peach ovation  De Ruiter
実はミニチュアのバラってあまり関心なかったのですが、家の外壁のプランターに
何かお花を植えよう、と思った時、定番のゼラニウム、ベゴニアは今一、ピンと
こなくて、ミニバラにしてみようか、と思いついたわけです。
それに一年草の寄せ植えだと、頻繁に替えなくてはならなそうで、ちょっと面倒
ですが、バラなら長持ちするだろう、という動機。
実際見てみると、小ぶりで嬉々とした感じが陽気で可愛らしい。

こんな子がいたかと思うと、

こんな子もいたり、

最初から珊瑚色の子もいたり。

お陽様に当たる具合いで色がクリーム色から珊瑚色に変化します。
ヴェランダで日光浴して日焼けでもしますか、っていう感じのミニバラさん。
それに夏のヴェランダの床は焼けるようですが、高さが高く成長しないので、
床から離して置けばよく、気が楽です。
ミニバラもいいね!
もう1つ新入りのミニバラがあるのですが、それはまたこの次に。
それでは、良い年末を!
Auf wiedersehen! Tschüss!
Oops! Ich wünsche ihnen alles gute für das Neue Jahr, Gesundheit, Glück und viel Erfolg!!!
忘却の彼方にあったドイツ語で来年に向けてのご挨拶。 来年もよろしくね!

vendredi 18 décembre 2015

その魅力にふと気付く殿堂入りのバラ

今年もあとちょっとになってきましたね~っ!
一年を振り返ってみると、服はほとんど買わなかった替わりに、
いつの間にかモンプティジャルダンのバラがかなり増えてしまいましたわ~っ!
とうとう、「いい加減にせよ~っ!」とばかりに天罰がくだったのか、
10月以降、何度かバラ様達のお世話をしていて痛い目に合ってしまいました。
まずはハロウィ~ンを前に枝で白眼に擦り傷を負い、更には蚊だかブヨの類に
片目のふちを刺され、腫れあがり、顔がメイクでなく本当のゾンビ状態になった。
そして11月に再び、今度は両目のふちを刺され、腫れあがり痛くて苦しかった!
とどめ!と言う感じで今週初め、片目のふちを刺され、腫れあがり辛かった!!
このアンポンタンっ!!!(フランス語の響き)、と自分にどなる。
こんなこと生まれて初めて! 今までこんな狂暴な蚊だかブヨの類はいなかった。
音を立てずふわ~んとやってくるんです。 
刺されると3日間はとても苦しい思いをするんです。 あ~辛かった・・・ぐすっ。
いろいろな肥料にまぎれて新しい虫を連れて来ちゃったのかもしれない。
自然をなめてはあかんぜよ!でした。
アンポンタンなばかりか、師走にスカンピン(フランス語の響き)になった私。
さてと、気を取り直して、今日のバラさんに登場していただきましょうか。
サリーちゃ~ん、出ていらっしゃ~い!!

Sally Holmes
今頃のサリーちゃんは色が濃くなっています。
淡いオレンジがかったピンクで開き、だんだん色が薄くなってきます。



同じような写真だけど、この透ける花弁の感じが魅力的!
実は、サリーちゃんの魅力にそれまであまり気が付いていなかった。
自分の選択ではなく庭のまん中に植えられていた。 
わさわさうるさく感じ一番目立たない塀の端っこに追いやって移植した。
すっかり放置状態だったが、生命力が強いようで、カイガラムシにやられながらも
けなげにひょろひょろっと枝を伸ばして咲いているではないか。
ふと、お陽様に透けた一重の花弁や黄色のシベに何とも言えない魅力を感じた。
ようやく殿堂入りということがうなづけたのであった・・・

5月のサリーちゃんで~す!
オレンジ色の蕾が爽やかです。

春は淡いオレンジ味を感じるクリーム色の花弁です。
シベがかわゆし。

サリーちゃん、サリーちゃんと言っていたら、ふとあの曲を思い出してしまった・・・
シェアさせてくださ~い。



超なつかし~っ!
Sally is gone! But my Sally Holmes is not gone! She is blooming!

では、またね!ごきげんよう!


lundi 7 décembre 2015

アメリカの豪邸に映えそうなバラ

地球温暖化の危機にさらされる今日ですが、暖冬のおかげで
12月一杯はバラが楽しめています。
真夏よりよっぽど良い花を咲かせてくれます。
花数はずっと少なくなりますが、その分、蕾は時間をかけてゆっくり大きく
なって行き、開くと色が濃く、形もよく、大きく、なかなか散りません。
寒空の下、ポツリポツリとバラ達が咲いている姿にはとても風情があります。
今日はアメリカのHTさんに登場してもらいましょう。

Captain Harry Stebbings
蕾がどんどん大きくなって行き、いつ開くか、いつ開くかと思っているうち、とうとう
咲きました。
ドカ~ンと、巨大輪と言っていい大きさで開きました。
これなら京成バラ園にも負けないぞ!キキキ・・・


花弁は光沢があり、つやつやしてシルキータッチです。
このバラはどの花もくずれることなく、剣弁高芯型で咲くHTです。
鮮やかなフューシャピンク。
ハリー君を含め、モンプティジャルダンにいるアメリカのバラはHTが多いことに
気が付きました。(小さな庭に叩き込まれて可哀そうだが)
そして、頭の中は空想の世界へとトリップして行きます・・・
舞台はアメリカのどこか。
ドカ~ンと大きな庭の前にババ~ンと豪邸が佇む。
庭にはふっかふかの青い芝生が敷き詰められ、その中に、巨大輪のHT達が
広々としたスペースをとって植えられている。
悠然とした姿でそよ風にゆらゆらと揺らぐ巨大輪のバラ達。
家の主が豪邸のテラス階段から下りてきて、巨大輪に手を触れる。
It's gorgeous, isn't it?
そして、夕刻のカクテルパーティのために、沢山のこれら巨大輪達を摘ませ、
ドド~ンと大きな円形の吹抜けがある玄関ホールの丸テーブルの上のでっか~い
花瓶に生けさせるのであった・・・
ふぅ~っ、想像すると溜息がでますわ。


もう一度、ハリー君です、よろしくね!
派手!華やか!豪華!鮮やか!やはり、こうした要素はバラらしらの1つでんな。
でもちっちゃい可愛らしい子も好きです。
ヨーロッパのバラも好きだけど、アメリカのバラの鷹揚な感じ好きだな。
Take it easy!  Don't worry, be happy!
Ooh, ooh ooh ooh oo-ooh ooh oo-ooh ooh ooh oo-ooh...
それでは、またね! ごきげんよう!

dimanche 29 novembre 2015

フランスのお菓子懐かしブーム

季節は初冬に入ってきました。
この位の寒さって爽やかに感じて、とっても好きです。
若い時、6才から毎冬スキーで鍛えてたので結構寒さには強い方。 
逆に超多湿な猛暑の日本の夏に弱くってぐたっとします。
バラさん達も同じ感じがします。
今の時期のバラは真夏より、きりっとして健康そうな様子です。
温暖化の今日、東京の12月位までの気温はバラにとって大した寒さ
ではないんでしょうね。(for me, too!)
梅雨を経て猛暑、そして台風を経験し、害虫達も活発な9月頃は、
モンプティジャルダンではバラの生死劇を観察することになります。
若い株はこの時点を通過できれば強く育って行き、ストレスに耐え切れ
なかった株はお星様となります。
なので最近はデリケートそうなHTは、しばらく鉢で育てることにしています。

さて、今日はバラの蕾がまだ開いてないので、スイーツの話題にします。
my Bonne Maman boom!
最近、フランスで普段食されているお菓子懐かしマイブームをしています。
高級パティスリのラデュレやエルメはお高いですが、日本にあると言うもの珍しさ
から一時、買ってみましたが、その後、ず~っとお寄りしてませんわ・・・。
で、ネットショップでフランスのお菓子を購入してみました。
赤いギンガムチェックが可愛いボン(ヌ)ママン。
左上はフィナンシエ。 レモンの果肉とポピーシードが沢山入っていておいし~っ!
その隣はチェリーの果肉がたっぷり入ったしっとりしたお菓子。
中央のジャムは厚く切ったスライスオレンジ入りのマーマレード。 はまります!
その横は洋梨ピュレ入りタルトレット。 これは、まぁまぁかな。
右端は森の苺ジャム。 そのうち食してみます。
というわけで、また順調にデブリンコ街道をまっしぐらに走りだした所と言えよう。
そして、

mon petit LU!
リュ~リュ~リュリュリュ~~ッ♪ こちらはプティリュ!
日本のお菓子に例えると、何だろう? 例えばキャラメルで言えば、グリコみたい
なものかしら? フランスで昔から愛されているビスケット。
こちらはゲランドのバターとお塩入り。
香ばしいバターの香りがプ~ンとしてきます。
ノルマンディーやブルターニュ地方の濃厚なバター大好き・・・。 
その横はレモンの果肉入りサブレ。 素朴な味わいでお紅茶によく合います。

と言うわけで、お菓子の誘惑に勝てない冬になって参りました。
花より団子ではないか! でも、いいんです!・・・いや、よくない!
でも、わかっちゃいるけど、やめられない!(葛藤する自分がいた。)

おととい庭で摘んできたバラをアップします。
Boléro, régis marlcon, sharifa asma, catherine morley, dame de chenonceau now
シャリファアズマさんは香り高いなぁと思いながら鼻を近づけてみて、そのお隣の
ボレロさんも、と思ったら、そう言えばこの方達ってDNA的に母と子でしたっけ?

次の日、もう少し開いた所。

さぁ、では農作業をしなくっちゃ。 これから穴掘りをします。(もぐらさんです)
穴をひたすら掘って、地植えします。
では、またね! À bientôt! Ciao,ciao!

samedi 21 novembre 2015

ギリシャ神話の女神のバラ

雨が降ったり、やんだりの日が続く中、太った丸い蕾達がようやく1つ1つ
開きだしています。
今年も終わりになってきたバラ達を楽しむと同時に、来年に向けて、
オールドローズなどを徐々に鉢から地植えに植え替えし始めました。
HTだけは地植えに関しては、用心するようになりました。
去年初めて京成バラ園に行った時、HTがあまりにも立派に咲いているのには
驚きました。 太い枝が沢山出ていて、ピカピカの葉は厚く茂り、大きい、
というより巨大輪をたわわに咲かせていました。 
自分が新苗を地植えした貧弱なHTとのあまりの違いにびっくりしました。
これは、最高の日照、風通し、土壌環境と、プロの長年培った技術、スタッフの
日々欠かさない手入れによるものなんだろうなぁ、と思いました。
モンプティジャルダンではとてもこのような分には行かないので、まずは、
HTについては大苗を鉢でしばらく育て、蕾が大きくなってきたら、雨の降る
時は屋根の下に移動して、それなりに大きな花を咲かせて楽しむ方に
切り替えることにしました。(大苗のHTでさえ、4月頃地植えして、9月頃何本か
枯らしてしまったのに懲りた。)
さて、今日は今週咲いたギリシャ神話の女神の名前を持つバラさんに
登場していただきましょう。

Aphrodite
ドイツはタンタウ社作出のアフロディーテさんです。
ソフトサーモンピンク色。 
バラについては個人的には、暖色系のピンク、つまり、やや黄味の入った
ピンクの方が青みを感じる寒色系のライラックピンクより好きです。


確かに、ギリシャのヴィーナスのような大らかでふくよかな美しさがあります。
ドイツのバラって、ピカピカした濃い緑の葉をつけ、病気になりにくそうな元気な
子達が多いですね。 たくましい安心感があります。


こちらは5月のアフロディーテ。 花の形は5月の方が整っているかもね。
何となく求肥とかクリームでも見ているようなたっぷりした滑らかさを感じます。

と言うわけで、ギリシャの女神様のバラさんでした。、
ふと、その昔、芸大出の先生の所に油絵を習いに行っていた中学生の頃、
ヴィーナス(アフロディーテ)やアポロ、アリアス、ブルータスなど、一連のギリシャ、
ローマの石膏胸像を木炭でデッサンしたのを思い出すのであった・・・。

ついでに、今蕾が幾つかついて、一輪、一輪咲いているHTのスナップショットを
アップします。

Grace de Monaco
庭の中で一輪咲いているだけでも、とても華やかで、さすがグレース様です。

Neige parfum et Grace de Monaco
庭から摘んできて、お部屋で愛でて楽しみます。
右はネージュパルファン。 部屋中に香水が漂うようです。
これらの素晴らしいバラを作出したフランスの方々の恩恵を受け感謝しています。
どうか、フランスの人達に早く平和が戻りますよう、お祈りしています。
それでは、ごきげんよう。


samedi 14 novembre 2015

ヴェルサイユの宮廷庭師でなく造園家のバラ

だんだんバラさん達の蕾の開き具合がとっても遅くなってきました。
蕾がついているんだけど、なかなか開いてくれな~い!!
冬に向うにつれ、バラの話題がなくなってくるパターンが今年もやって参りました。
そんなわけで、今日は8月末に咲いたバラさんにでも登場していただきましょうか。
ヴェルサイユの宮廷庭師、じゃなくって、宮廷造園家さま~っ!
でてきてくださいませ~っ!!

André Le Nôtre
アンドレ ル・ノートル様です。
輝き感のあるアプリコットからサーモンピンク色。
香り高く、華やかなバラです。
ただねぇ、この方、ちょっと残念なことがありまして・・・
雨に降られると、てき面にうまく開かなかったり、雨ジミになって、きれいに咲いて
くれないんです。 やっぱり雨の降らない地域向きのバラさんですね。


同じお花なんですけど、別の向きからのスナップショット。
来年は成長して、もっと沢山咲かせてくれるといいな。
それで、宮廷庭師、じゃない、宮廷造園家のル・ノートル様なんですが、この方の
設計した広大なお庭とその中に建つお城をいくつかフランスで見たものですよ。
ヴェルサイユなどは、3年住んでおりました。
パリとその周辺にフランス国立建築学校が7校位ありまして、前期課程と後期課程
に別れていて、前期課程終了後、学校間でトランスファーが可能なのですが、
ヴェルサイユで前期課程を終了しました。 (ちなみに後期課程はサン・ジェルマン
デプレのボザールにある建築学校で終了しました。)
校舎は元宮殿の厩舎で、厩舎と言っても立派なものでした。 天井たかっ!
ヴェルサイユの庭はすぐそこで、秋の紅葉などは素晴らしかったなぁ。 
中を自転車にのって巡ったものです。 夏の花火も素晴らしかった。
王様の菜園 (le potager du roi ) の中に景観・造園の学校がありましたっけ。
なんか、懐かし~っ! な~んてバラを見ながら思い出したりします・・・
ところで、今上映しているヴェルサイユの宮廷庭師 ( A little chaos ) もこの間
見に行ってきました。
ハリーポッターのセヴルス・スネイプさんが登場・・・じゃない、ルイ14世として
登場していました。 あの頃のフランス王朝史をちょっぴりたどることができて、
それなりに面白かったです。
それでは、段々寒くなりますが、草むしりや植え替えなど地味な作業に入ります。
ごきげんよう! A bientôt!

追記
この後、パリで起きた惨事を知りました。
犠牲になった方々に哀悼の意を表します。
フランス人は常に不道理なことと闘い改革してきたエスプリがあるので、
これに屈することなく上を向いて立ち上がっている姿を今感じています。
どうかテロの脅威がこの世から消え去り、またパリに一刻も早く平和が戻る
ようお祈りいたします。

mercredi 4 novembre 2015

白雪姫と呼びたくなるバラ

最近バラ育てで気をつけていること。
その1。 HTが一本立ちの株になってしまうのを何としてでも阻止すること。
これはアマチュアにとって簡単そうで簡単でない。 
とにかく枝が放射状にでてくれて、それぞれの枝が大体同じ高さになるよう
がんばるしかない。
その2。 浅植えしすぎてないか気をつけること。
植え方の説明書には、深く土をかぶせないこと、とは書いてあるが、浅植え
するな、とは書いていない。 
で、どこまでが浅植えなのかわからなく適当にやっていたが、かなり浅植え
しすぎていたことに最近気がつく。
浅植えしていたものはどうも樹勢が悪かった。
特にイングリッシュローズは要注意だ。 初めて台木のシュートなるものが
テスからピヨヨ~ンと出てきたのを発見。 根元から抜いたら、最近樹勢が
悪かったのが、また元気になってきた。
と、植物男子ラベンダーみたいに、自分勝手なやり方でばらを育てております。
でも、「観察力で独断せよ」と言うのはうなづけるな。

さて、今日のモンプティジャルダンの秋バラちゃんに登場していただきましょうか。

Boléro
ボレロさんです。 4輪開いて、その他にもまだ蕾をつけています。
とってもハイパフォーマンスな子なんです。


小さな体で細っこい枝に沢山蕾をつけ、割合大きなお花を咲かせます。
ちょっとけなげな感じで可愛いな。
ダマスク系にシトラスを加えたような良い香り。
しかも、比較的花もちもいいし。


中心が淡い肌色ピンク。 透明感のある花弁。
白雪姫と呼びたくなるお姫様のような風情があります。


右のお花は中心がボタンアイになっています。 
素朴な疑問ですが、ボタンアイっていつ作っているんだろう? 
自分でシベの周りに花弁をくるくる巻き込んでいるようです。

ボレロって、バラ園芸のブログを見ていると、あちこちに登場しているので、
とっても気になって、とうとうモンプティジャルダンの一員になってもらったの
でした。 確かにあちこちに登場するわけがよくわかります。

ボレロと言うと、まず思いつくのはラヴェルのあの曲ですが、もう1つ、私の好きな
ものがありまして・・・
マリアージュ・フレールのボレロ。
地中海の果実の香り、と書いてありますが、このフレーバーティーも、とっても
爽やかな良い香り。

Boléro de Mariage Fréres
庭の秋バラを摘んできて、マリフレのお紅茶でもいただきましょうか。
ボレロの茶葉には黄色や青色の花弁が入っていて、見た目も美的です。
バラは左から、ローズポンパドゥール、ゴールデンセレブレーション、
ガートルード・ジェキル、ボレロ、おまんじゅうみたいなブラザー・カドフィール、
ウィリアム・モリスです。 これをおやつにいただき・・・ません。

この秋はガートルード・ジェキルが初めて返り咲いてくれて、うれしかったな。
経年と共にいろいろ楽しみが増すのがバラ園芸ですね。
残念ながら、まだバラ変態の域に達するには道のりは程遠いですが、
少しづつ、失敗を重ねながらバラ育てのスキルアップをしています。

じゃ、またね! A presto ! Ciao !

mardi 27 octobre 2015

ダークチェリー色のバラ

趣味のスポーツには、捻挫だとか、ちょっとした危険が潜んでいるものですが、
最近、趣味のバラ園芸にもちょっとした危険が潜んでいることに気が付きました。
その1。 秋バラ向けに鉢バラの枝の剪定をしていた時。
1つの鉢の剪定が終わって次の鉢へと、身をかがめた時、不意に隣の鉢から
横に飛び出していた剪定したての枝が目のサイドにぶち当たった。
かなり痛くて、目が真っ赤になったので、眼科に行くと、「白眼の皮が
すり傷を負って、少し剥けています」、でした。 3日間はひりひり痛かった。
その2。 地植えのバラ達のために草むしりをしていた時。
気温が急に上がった朝で、一斉に蚊がでてきた。
露出していたのは顔だけだったので、飢えた蚊達が顔に飛びかかってきて、
払いのけたものの、事もあろうに、この間痛めたばかりの側の目の周りを
2、3ヵ所、さされてしまった。
おかげで目の廻りは腫れあがり、眼帯をしていないオペラ座の怪人を思い出した。
横を向いていて、振り向いた瞬間、悲鳴があがるホラー映画に登場できる
私であった。
顔の片側がゾンビ状態で美しいバラの世話をしている自分に、はっと、我に返る。
もうこの辺で、そろそろ趣味バラ園(略)を休部(部活?)しようか・・・と。
それにしても、2度あることは3度あるって言うけど、そういえば、以前、
テニスボールがぶち当たったのも同じ側だった。 これで3度目ってことね。

さて、今日ご登場のバラさんは、ダークチェリー色をした方です。

Rouge Pierre de Ronsard
赤バラもいろいろあって、スカーレット、ワインレッド、黒赤、クリムゾン、ボルドー、
等々形容できますが、この子はどちらかというと、ダークチェリーの色合いを
感じます。
おいしそーな色! ダークチェリー食べたい!!
蕾が大きくなってきた時、雨にあたるとボーリングしやすいバラです。
バラってもともと強い雨がよく降るところには向いてないってことか・・・


雨上がりのルージュピエール。
♪I'm singing in the rain, just singing in the rain,
What a glorious feelin' I'm happy again,
雨滴がたくさんのっている姿も可愛らしいな^^

突然、ダークチェリージャムが食べたくなってきました!


バラ様達にお仕えして、いろいろ痛いムチを浴びせられた私は、甘いダーク
チェリージャムとクロテッドクリームをたっぷりのせたスコーンでもおやつに
いただき元気をだしましょう!!
ダルボのダークチェリージャムは酸味がきいていて美味しいです。
ボンヌマモンやアンジのコンフィテュール・オ・スリーズも素朴で美味し。
では、またね! Bon appétit et à bientôt!



dimanche 18 octobre 2015

永遠に可憐な女優のバラ

先週モンプティジャルダンにて、うす~い透き通る羽根をした虫が飛んでいると
思ったら、赤とんぼでした。 
4匹いて互いに近くだけど違うバラの枝にとまって休んでいました。
虫にも憎たらしい、思わず叫んでしまう虫もいれば、赤とんぼみたいに風情が
あって、可愛らしくて眺めていたくなる虫がいるものですね。
今、秋バラの蕾があちこち、ちょこちょこついてふくらんでいるところです。
東京辺りだと12月頃までは気温がそれほど低くならないので、
ちらほら咲くバラを楽しめてうれしいことです。
今日は今月初めに咲いたバラさんで、ティファニーやローマで永久に可憐な姿を
とどめていらっしゃるに女優さんにご登場していただきましょう。

Audrey Hepburn
秋の開花で初めてお会いしたのですが、ふんわり丸い形です。
春はもう少し剣弁咲きになるのかもしれません。


淡~いピンク。 少し肌色がかっています。
ほんのり優しく甘く香ります。
よく、説明書きに微香、と書かれているバラがありますが、意外と、その中には
鼻を近づけてみて、あぁ、いい香り!と感じるバラがいくつもあります。
オードリーもそんなバラです。


♪Moon river, wider than a mile, I'm crossing you in style
some day, Old dream maker, you herart breaker,
Wherever you're going I'm going your way~♪


まだ、鉢植えのままですが、予定としてはティファニーのお隣に植える予定。
グレースドゥモナコ様もブリジットバルドー様も素晴らしいバラですが、
やはり、この方も素晴らしいわ・・・!

では、またね。 Ciao!


mercredi 30 septembre 2015

メイアン家のバラ

先週の水曜、ターシャ・テューダー生誕100周年記念の番組を再放送
にて初めて見ました。 2時間、最初から最後まで感動し通しでした。
テレビ番組でこんなに感動したのは久しぶり。
(大体普段あまりテレビを見ない方)
皺だらけのお顔に純粋であどけない少女のような表情に胸を打たれました。
暖かで喜びに満ち優しい愛情に包まれた童話を描いた彼女でしたが、
彼女そのものも、生活も、まるでその童話の中にいるようでした。
遺していった童話と自然の中に溶け込んでターシャは永遠になった
ように思いました。
美しく花が咲いているのはほんの一時で、ほとんどは雑草取りだのの仕事
に費やされると言ってました。 確かに、私のような小さな庭の趣味園芸者
にとってもそれは頷けます。

さて、今日で9月も終わりですが、9月に咲いたバラさんに登場していただきます。
「メイヤン家のお父様~!でてきてくださいな~っ!」

Francis Meilland ou My garden
日本名でマイガーデン。 フランス名はフランシス・メイアン。
メイアン社の社長のお父様の名前ということです。
お母様のバラはフューシャピンクのマヌゥ・メイアン。
その他、バラ図鑑にはミシェル・メイアンと言った、メイアン家の名前のついた
バラさんが見つかりますよね。


雨あがりで滴が一杯ついています。
優しい良い香り。 ほとんど白の花弁にうっすらサーモンピンクがのります。
結構日もちの良いお花です。
このバラさんも前回のヴィヴラマリエと同様、youtube videoを見つけました。



ご自分でも語っておられますが、かなりアメリカンな発音の英語を話されますね。
フランス人が話す英語って、フランス語のなまりが強いか、でなければ
どちらかと言うと、ブリティッシュアクセントの英語を話す方が多いんですけど。
チェックのシャツと言いアメリカンカントリーな雰囲気が漂ってますね。^^


雨もあがって、大分花弁が開いてきた頃。
おおらかな感じでいいですね。


満開です。
春はこれより、もっと花弁数が多かったです。

さぁ、これから雑草取りでもするかな。
では、またね!À bientöt!  

mardi 22 septembre 2015

フランスの男優に捧げられたバラ

先週は、使ってはいけない言葉のようですが、想定外のことが
家の中でありました。
夕暮れ時、帰宅すると、薄暗がりの中で、突然、部屋のど真ん中を
た~っと横断する小さなものに出くわしました。
ぎょっとして、駆け込んでいった方に行ってみると、
なんと、ヤモリくんではないか!!
一瞬目を疑いました。
そして、ばたばたばたっと動いたので思わず、ぎゃ~っ!と絶叫しました。
子供の時、窓を這っている姿を見たのを記憶していましたが、その時以来。
ちょっとはずれていた網戸からすり抜けて入ってきたようです。
昔の家は高気密高断熱なんて関係なかったから、自由に出たり入ったり
できたんだろうな。
都内の庭でも、まだどこかに姿を潜めているんですね。
きっと、貴方のお庭にも・・・
家の中でヤモリくんとの遭遇。
何かいいことあるといいな。

今日は白いバラさんに登場してもらいましょう。
フランス名と日本名と別の名前を持っていらっしゃいます。
フランス名はピエール・アルディティ、日本名はヴィヴ・ラ・マリエ。


春の時のまんまるの蕾。 パ~ン!と弾けそうです。

Pierre Arditi ou Vive la mariée!
今月咲いた様子。
純白のドレスを見ているようです。
仏名より日本名の方がよっぽどイメージに合っているな。
「花嫁バンザ~イ!」



フランスメイアン社のyoutube videoを見つけました。
右がフランスの男優、ピエール・アルディティさん。
そう言えば、こんな方いたっけ、なんて言ったら怒られるかな。


一輪咲いたんだけど、何枚でも載せたくなる美しさ。
香りも清らか、爽やかな感じです。


咲き始めは高芯型で開花と共にロゼット咲きになって行きます。
高芯剣弁の白バラって、自分の中で、冠婚葬祭でも、葬のイメージがやや
優勢なのですが、こちらはまさにブライダルの感じで一杯のバラさんです。


熱愛の赤バラと純愛の白バラ。 どっちも魅了されますね^^
では、またね! Ciao,ciao !


mardi 15 septembre 2015

セーヴル焼きピンクのバラ

先週は一昼夜の間にまさかのことが起きてしまいました。
ここ数年、様々な大きな自然災害に見舞われている日本。
地震、洪水、台風、土砂滑り、竜巻、火山噴火・・・
昔はマイルドな気候の国だと思っておりましたが・・・。
過去のことになりつつあるような。
住宅も船や飛行船のような造りにすることを考えてしまいました。

昨日あたりから「夏は終った」感が漂っています。
バラも夏の顔から秋の顔になりつつあります。
今日は18世紀の麗しいマダムの名前がついたバラさんに出てきて
もらいましょう。
「ポンパドゥール侯爵夫人!」

Delbard Rosier Pompadour
ポンパドゥール様は夏も元気に咲きますが、個人的にはこの方の夏のお顔は
あまり好きではありません。 かなりぎざぎざした感じが強くなった形になります。
真夏きれいな形で咲くバラって少ないですよね。
あと、この方の花色の紫味がとても強くなった時もあまり好きではありません。
(いちいち文句多いな!)
明るい色が抜けて紫や青みが微妙に強くなったバラって苦手なんです。
「あなた、顔色悪いけど具合悪いの?だいじょうぶ?」なんて聞いてしまいそう。
まぁ、好みは人それぞれなので、軽く流して下さいね。


こんなお顔なら好きです。


真正面から見るとこんな感じ。 こちらのお顔も好きです。


植えてそんなに経っていないのでまだ花数は少ないです。
来年に期待したいな。
ところで、ローズはフランス語でバラでもあり、ピンク色でもあります。
ローズポンパドゥールというとポンパドゥールピンクと言う意味です。

Sèvre rose pompadour
セーヴル焼きのポンパドゥールピンク。 
セーヴルはパリ西郊外にある町でヴェルサイユにも近いです。
ポンパドゥール夫人(1721-1764)はここの陶器作りに助力され、陶器産業が
盛んになりました。
1700年代のものがアンティークとして壊れないで残っているってすごいですね。
陶器って手を滑らしたらガチャ~ンと粉々になってしまいますからね。
私にはとても買えない0の沢山ついたお値段です。
ポンパドゥールピンクのティーカップとお皿でお紅茶を飲み、パティスリーを
いただく夢でもみましょう。
それでは、また!ごきげんよう!