lundi 16 février 2015

冬の庭

冬の庭 - 何もないようで何かある。 
とても詩的な想像の世界が広がるようで好きです。
雪など降ったら、「いとをかし」 の風景になります。
日本で冬咲く花には素敵なものが多い。 さざんか、つばき、ワビスケ、梅、水仙・・・
寒い中、あたりにかすかに香り、凛として、可愛らしい。
バラさん達も、古い葉っぱをむしりとられ丸裸になっておりましたが、
なんだか赤い芽がたくさんでてきて、2月だけど、春に向けて待機している様子です。
寒い間は心やすらぐ絵でも鑑賞したくなります。
好きな画家の個展でも勝手に開いてみます。

Henri Le Sidaner (1862-1939)   Le Trianon sous la neige 1922

ル・シダネルはヴェルサイユのトリアノンの風景を何枚か描いていて、その一つ。
なんて幻想的なんでしょう。 
明りが灯された部屋の中で何か優雅な世界が広がっているような 雰囲気。 
辺りに漂う空気、大気、光を感じさせる描写が素晴らしい。

la table pres de la fenetre 1923

淡い光にクリスタライズされたような色合い。
微風を感じるヴェールのカーテン。
瓶やグラスのガラスを通した透明な色のきらめき。
う~ん、またしても、こんなインテリア素敵・・・魅せられます。

le dejeuner 1917

ル・シダネルの絵はロマンティックで詩情あふれ、幻想的。
数々描かれたこれらの絵に囲まれてみたくなります。
そして、好きな曲でも聴きながら・・・
同時代に生きたモーリス・ラヴェル(1875-1937)の曲が聴きたくなってきました。

Pavane pour une infante defunte played by Maurice Ravel

それでは、ごきげんよう。 再びちょっくら休眠か冬眠でもします。