mercredi 30 septembre 2015

メイアン家のバラ

先週の水曜、ターシャ・テューダー生誕100周年記念の番組を再放送
にて初めて見ました。 2時間、最初から最後まで感動し通しでした。
テレビ番組でこんなに感動したのは久しぶり。
(大体普段あまりテレビを見ない方)
皺だらけのお顔に純粋であどけない少女のような表情に胸を打たれました。
暖かで喜びに満ち優しい愛情に包まれた童話を描いた彼女でしたが、
彼女そのものも、生活も、まるでその童話の中にいるようでした。
遺していった童話と自然の中に溶け込んでターシャは永遠になった
ように思いました。
美しく花が咲いているのはほんの一時で、ほとんどは雑草取りだのの仕事
に費やされると言ってました。 確かに、私のような小さな庭の趣味園芸者
にとってもそれは頷けます。

さて、今日で9月も終わりですが、9月に咲いたバラさんに登場していただきます。
「メイヤン家のお父様~!でてきてくださいな~っ!」

Francis Meilland ou My garden
日本名でマイガーデン。 フランス名はフランシス・メイアン。
メイアン社の社長のお父様の名前ということです。
お母様のバラはフューシャピンクのマヌゥ・メイアン。
その他、バラ図鑑にはミシェル・メイアンと言った、メイアン家の名前のついた
バラさんが見つかりますよね。


雨あがりで滴が一杯ついています。
優しい良い香り。 ほとんど白の花弁にうっすらサーモンピンクがのります。
結構日もちの良いお花です。
このバラさんも前回のヴィヴラマリエと同様、youtube videoを見つけました。



ご自分でも語っておられますが、かなりアメリカンな発音の英語を話されますね。
フランス人が話す英語って、フランス語のなまりが強いか、でなければ
どちらかと言うと、ブリティッシュアクセントの英語を話す方が多いんですけど。
チェックのシャツと言いアメリカンカントリーな雰囲気が漂ってますね。^^


雨もあがって、大分花弁が開いてきた頃。
おおらかな感じでいいですね。


満開です。
春はこれより、もっと花弁数が多かったです。

さぁ、これから雑草取りでもするかな。
では、またね!À bientöt!  

mardi 22 septembre 2015

フランスの男優に捧げられたバラ

先週は、使ってはいけない言葉のようですが、想定外のことが
家の中でありました。
夕暮れ時、帰宅すると、薄暗がりの中で、突然、部屋のど真ん中を
た~っと横断する小さなものに出くわしました。
ぎょっとして、駆け込んでいった方に行ってみると、
なんと、ヤモリくんではないか!!
一瞬目を疑いました。
そして、ばたばたばたっと動いたので思わず、ぎゃ~っ!と絶叫しました。
子供の時、窓を這っている姿を見たのを記憶していましたが、その時以来。
ちょっとはずれていた網戸からすり抜けて入ってきたようです。
昔の家は高気密高断熱なんて関係なかったから、自由に出たり入ったり
できたんだろうな。
都内の庭でも、まだどこかに姿を潜めているんですね。
きっと、貴方のお庭にも・・・
家の中でヤモリくんとの遭遇。
何かいいことあるといいな。

今日は白いバラさんに登場してもらいましょう。
フランス名と日本名と別の名前を持っていらっしゃいます。
フランス名はピエール・アルディティ、日本名はヴィヴ・ラ・マリエ。


春の時のまんまるの蕾。 パ~ン!と弾けそうです。

Pierre Arditi ou Vive la mariée!
今月咲いた様子。
純白のドレスを見ているようです。
仏名より日本名の方がよっぽどイメージに合っているな。
「花嫁バンザ~イ!」



フランスメイアン社のyoutube videoを見つけました。
右がフランスの男優、ピエール・アルディティさん。
そう言えば、こんな方いたっけ、なんて言ったら怒られるかな。


一輪咲いたんだけど、何枚でも載せたくなる美しさ。
香りも清らか、爽やかな感じです。


咲き始めは高芯型で開花と共にロゼット咲きになって行きます。
高芯剣弁の白バラって、自分の中で、冠婚葬祭でも、葬のイメージがやや
優勢なのですが、こちらはまさにブライダルの感じで一杯のバラさんです。


熱愛の赤バラと純愛の白バラ。 どっちも魅了されますね^^
では、またね! Ciao,ciao !


mardi 15 septembre 2015

セーヴル焼きピンクのバラ

先週は一昼夜の間にまさかのことが起きてしまいました。
ここ数年、様々な大きな自然災害に見舞われている日本。
地震、洪水、台風、土砂滑り、竜巻、火山噴火・・・
昔はマイルドな気候の国だと思っておりましたが・・・。
過去のことになりつつあるような。
住宅も船や飛行船のような造りにすることを考えてしまいました。

昨日あたりから「夏は終った」感が漂っています。
バラも夏の顔から秋の顔になりつつあります。
今日は18世紀の麗しいマダムの名前がついたバラさんに出てきて
もらいましょう。
「ポンパドゥール侯爵夫人!」

Delbard Rosier Pompadour
ポンパドゥール様は夏も元気に咲きますが、個人的にはこの方の夏のお顔は
あまり好きではありません。 かなりぎざぎざした感じが強くなった形になります。
真夏きれいな形で咲くバラって少ないですよね。
あと、この方の花色の紫味がとても強くなった時もあまり好きではありません。
(いちいち文句多いな!)
明るい色が抜けて紫や青みが微妙に強くなったバラって苦手なんです。
「あなた、顔色悪いけど具合悪いの?だいじょうぶ?」なんて聞いてしまいそう。
まぁ、好みは人それぞれなので、軽く流して下さいね。


こんなお顔なら好きです。


真正面から見るとこんな感じ。 こちらのお顔も好きです。


植えてそんなに経っていないのでまだ花数は少ないです。
来年に期待したいな。
ところで、ローズはフランス語でバラでもあり、ピンク色でもあります。
ローズポンパドゥールというとポンパドゥールピンクと言う意味です。

Sèvre rose pompadour
セーヴル焼きのポンパドゥールピンク。 
セーヴルはパリ西郊外にある町でヴェルサイユにも近いです。
ポンパドゥール夫人(1721-1764)はここの陶器作りに助力され、陶器産業が
盛んになりました。
1700年代のものがアンティークとして壊れないで残っているってすごいですね。
陶器って手を滑らしたらガチャ~ンと粉々になってしまいますからね。
私にはとても買えない0の沢山ついたお値段です。
ポンパドゥールピンクのティーカップとお皿でお紅茶を飲み、パティスリーを
いただく夢でもみましょう。
それでは、また!ごきげんよう!

mercredi 9 septembre 2015

カスタードクリーム色のバラ

ねぇ、ちょっと!!一週間連続猛暑に続き、8月末から9月にかけての連続雨降りは一体どうなってんの?って言いたくなりますね。
今、地球各地で起きている自然界の異変に、とうとう人間は今までの行いを戒められ始めたような気がします。 
原爆や原発事故の脅威も人間が創り出したもの。
文明の進歩とか、便利とか、物欲とか、贅沢とか、拝金主義とか、虚栄、と言ったものに歯止めをかけることもしないと・・・な~んて思います。
モンプティジャルダンのバラさん達も今ちょっと試練に立たされています。
葉や花がちりちりになる暑さにさらされ続けたかと思ったら、今度は雨続き。
土がずっと濡れた状態だと根や枝が呼吸困難になって枯れてしまうのでは?と、
とっても心配です。 特にハイブリッドティー達が。
いい加減やんでくれ! 雨! このバカやろ~!じゃないの!!
というわけで、あまり今雨に打たれながら咲いているバラに登場してもらう感じではありませんが、おとといあたり一輪開いた子に出てきてもらいましょう。
「お~い! 日蔭者ジュード! 出ておいで!」

Jude the obscure
ころころ丸っこい。 色はクレーム・パティシエール(仏語)、って言うか、カスタードクリーム色です。
甘い白ワインのような香りがします。


一輪しか咲いてないので同じような写真をもう一枚。
トーマス・ハーディの作品同士で、隣にはテス・オブ・ザ・ダーヴァビルズが植えてあります。
パティスリーのようなおいしそうなバラを見ていると、本当に食べたくなってきます。

Tarte au citron faite par moi!
じゃ~ん! こちらはパティスリーブランジュリー作りがマイブームになった時作ったタルト・オ・シトロン。 上に焼きメレンゲがのっています。
フランスのパティスリーの中で大好物のひとつ。


卵とレモンとミルクとバターと小麦粉で作ります。
パティスリーはマドレーヌとかキャトルキャーとかフォンダンショコラとか、素朴なものを自分で作るのも楽しいですよね。

カスタードクリームが食べたくなるジュード・ジ・オブスキュアさんでした。
では、また、ごきげんよう!



mercredi 2 septembre 2015

ヴィタミンC色のバラ

夏も終わりに近づき、日に焼けた髪やお肌や、夏バテした体はヴィタミンCを
補給すると良ろしいかと思う時期ですね。
今日はヴィタミンCを見ているみたいなバラさんに登場してもらいましょう。
ベル・ロマンティカちゃん出ていらっしゃい!

Belle Romantica
モンプティジャルダンには、黄色のバラと言うと、レディヒリンドン、マレシャル・
ニエル、ゴールデンセレブレ-ション、ジュード・オブスキュアなどがいます。
皆、それぞれ少しづつ違う黄色なのですが、とりわけこのベル・ロマンティカちゃん
は、「私はヴィタミンCよ!」と言っている感じがします。


とっても爽やかな黄色で中輪で沢山咲きます。 葉も明るい黄緑です。
去年移植したので今年はちょっと勢いが少ないですが。
辺りがパーっと明るくなり、香りも爽やかで辺りによく漂います。 


春の一番花が素晴らしく沢山の花弁で膨らんだロゼット咲きになります。
それ以降は、ポンポン咲きでちょっと菊みたいな感じに咲きます。
写真は6月初め位です。


ピンクグレープフルーツ色のパピ・デルバールと一緒にヴィタミンカラーを
彩っています。
それにしても、ここ2、3年、自分の中でこの趣味のバラ園芸ブームがかなり
ヒートアップしております。
自分の心の中に2人の自分がいて、一人は、「小さな庭が飽和状態になって
いるから、もういい加減バラ苗を買うのはよしなさい!」、と制していて、
もう一人は「わかっちゃいるけど、やめられな~い!」、などと言って享楽的
になっています。
(ス~イス~イス~ダララッタ、スラスラスイスイス~イ!?)
アル中じゃなくて、バラ中にならないようにしないと・・・。
でも、排気ガスを出す車やバイクが趣味に比べれば、酸素を出すバラ育て
の趣味は地球に優しく、地球温暖化時代の今、推奨の趣味ですよね。
Vive les roses et les rosiers !!
ではまたね!ごきげんよう!