jeudi 24 avril 2014

スキャパレッリの世界

だんだん気温が高くなってきて20度を超えたとたん、マイパティスリブームは
一気に休眠期(バラか?)に入ります。 
それと入れ替わりにバラ様達のお世話がちょっと忙しくなってきました。
庭にいるラデュレ(バラのほうです)はだいぶ蕾をつけて元気な様子です。
恐ろしい怪物のような(ルーペでみれば)バラゾウムシから蕾ちゃん達を守るため
早朝、薬剤散布をしておきました。
最近エルザ・スキャパレッリの自伝を読みました。


シュルレアルな感覚の曲線と構図のバランスが絶妙な彼女のポートレート。
ショッキングピンクや、後にゴルチエが追随した香水ボトル他、諸々のファッション
を生みだした女性デザイナー。 同時代のシャネルとは好対照でした。


スキャパの空間・・・ビビビッときます!
ロココ、バロック、アールヌヴォー、アールデコ、そして、シュルレアルなアートの
要素が渾然一体となっています。 床にはジャン・コクトーの絵柄のようなモチーフ
のカーペット。 自由奔放で明るいラテン気質を感じます。


シンメトリーなようでアシンメトリーな椅子。
非日常感が漂い魅了されます。


後はテーブルの上にぐにゃりと曲がったダリの時計を置くばかりです。
アリスの不思議な世界のような不思議感、幻想的な感じ、好きです。
コクトーやダリ、ピカビア、デュションと親しく、コラボもしたスキャパ。
ついでですが、ジャン・コクトーと言えば南フランスはマントンに2つ美術館が
あります。 最近できた方はリチオッティの建築。 以前、パリで建築を学んで
いた時、南仏の彼のオフィスで研修をしたなぁ。 なつかしい・・・

jeudi 17 avril 2014

失われた時を求めて?

「マドレーヌをひとちぎり紅茶に浸して味わった瞬間、忘却の彼方にあった
懐かしい日曜の朝の記憶が突然よみがえってきた・・・。」
スイーツってそんなことありますよね。


このペーパーバックの表紙の絵とっても可愛くて雰囲気がでています。
最近「スワン家の方へ」を読みだしたところ。
マドレーヌではないけれど、ラデュレのマカロンをサクっと噛んだ瞬間、フランスの
ことを思い出したりしております。


私のお気に入りのフレーバーは4つありまして・・・。
まずは水色のマリー・アントワネット。
マリー・アントワネットの熱い紅茶と一緒にいただくのは、ちょっとした幸せな時間。
華やぎのある香りに癒されます。
そしてヴァニラ色のフラードランジェ(オレンジの花)のマカロン。


すっかり忘れていた香りにいろいろ思い出しました。
フランスだと日常に何気なく入り込んでいる香りです。 
アイロンがけ用水や石鹸、化粧水、キャンドル、など。
そしてマルセイユのナベットというビスコットにも使われています。
茶色の菓子袋を開けたとたん、プロヴァンスの香りが一杯ひろがります。
そして、上のマカロンの写真には入っていませんが、シトロン・ヴェルヴェンヌ。


これもすっかり忘れていましたが、ヴェルヴェンヌのハーブティーはどこの
食品店にもおいてあります。 夜、暖まって眠れるよう、よく飲んだものです。
日本だとオクシタンにヴェルヴェンヌを使ったものがいろいろありますね。
ちなみにオクシタンのホームページを見ていたら、ヴェルヴェンヌは、
「恋を呼ぶハーブ」と呼ばれているそうです。
それで残りの1つはカシス・ヴィオレット。
カシスも日本ではブルーベリーの影に隠れてすっかり忘れていました。
この紫色のマカロン・・・美味し!! 水色に負けず美味し!です。
そう言えばカシスってこんなに美味しいんだったっけ・・・と言う感じ
で思い出しました。
フランスのことを思い起こすグテ(おやつ)の時間でした。

vendredi 11 avril 2014

春色コンフィズリ

フランスのブランジュリ、パティスリに続いて忘れてならないのはコンフィズリ。
パティスリが焼き菓子だとするとコンフィズリは砂糖菓子。
ボンボン(キャンディ)、ギモーブ(マシュマロ)、ヌガーなどです。

confiserie
こんな淡~いシャビーシックちゃんのようなシャーベットカラーの長~いギモーブ
作りた~い! ふわふわのマシュマロは小さい頃から変わらず好きなお菓子。
いつかホームパティシエになった時の楽しみにとっておきます・・・


駅デパでブールミッシュさんの前を通ったら可愛いギモーブやヌガーが並んでいた
ので思わず買ってきました。 フランスのヌガーと言えば南仏のモンテリマール。
蜂蜜とアーモンドたっぷりのヌガーです。
ブールミッシュさんはフレンチに和菓子の可愛らしさを融合させた感じで素敵!
ブールミッシュ、懐かし~言葉! サンミシェルの噴水からリュクサンブール公園
までお散歩・・・「パリの散歩道」か、いいよね~っ!(溜息) 無限にあります。


ついでにブールミッシュさんのリンゴのシブースト。 美味し!
ところで、つくづくフランスのパティスリにはいろいろなネーミングがあるなと
思います。 クレーム・シブーストはムースリーヌに白身を泡立てたものが入った
もの。 クレーム・アングレーズ(直訳でイギリスのクリーム)と言えば、
泡立てた卵の黄身とミルクで作ったクリームソース。 そこにメレンゲを乗せると
イル・フロタン。 直訳で「浮島」。 その他、サバイヨンは泡立てた黄身と
生クリームで作ったクリーム。 そして、クレーム・ランヴェルセは直訳で
「ひっくり返ったクリーム」で、プリンのこと。
なーんてスイーツのことを考え、体重増加への道をまっしぐらに
つっぱしってま~す!

vendredi 4 avril 2014

春の絵をインテリアに

昨日は今年初めてうぐいすのさえずりを聞きました。
木々に反響してなんて美しい響き!
外にいるのが心地よい陽気となってきました。
街を歩いているとあちこちの桜がふわふわと花雲のようで見とれてしまいます。


ウジェーヌ・グラセ(1845-1917)のベル・ジャルディニエールより「4月」。
こんなポスターをお部屋の壁に飾りたくなります。
お洋服には4月の星座の模様が入っています。
19世紀にはマネを初め、日本の浮世絵に西洋の伝統にない表現を発見し、
感化された画家が多くいました。 グラセもその一人です。
西洋の古典的なニンフのような女性が描かれていますが、どことなく
浮世絵の表現法を感じさせます。
この絵を眺めていたら、ふと、あの絵を思い起こしました。


ボッティチェッリの「ヴィーナスの誕生」。
なんとなくヴィーナスにお隣の女性の服を着せて反転させたら・・・

ニンフが若い女性だとすると、フェアリーは子供の妖精ちゃん。
こんな絵を今からお部屋にかけるところ。


シシリー・メアリー・バーカーの花の妖精シリーズ 「桜の妖精」。
可愛くて夢にあふれていて、楽しい気持ちになってきます。
インテリアの絵はやっぱり気分アップ効果のあるものがいいですね!
春の絵を見ながら、またドビュッシーの曲を共有させてください。

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Premiere arabesque  Aldo Ciccolini Piano
春風のような軽やかな旋律。
この曲も以前弾いたものですが、最近かなりご無沙汰しているので
指がだいぶもたつきます。 また練習しないと・・・