mercredi 29 juillet 2015

オペラ歌手のバラ

言ってもしょうがないけど、毎日サウナに入っているように蒸し暑いよ!
私にとってサウナに入るのは自虐的行為に等しい。
ものすごく暑い密室でじっとして、窒息して気絶しそう・・・。
筋肉なしなゆえ、高湿度になると、酸素が体や頭にまわらなくなって
酸欠状態になるのかもしれません。
だけど、こんな暑い日はきっとバラさん達ものどが乾いているだろうと、
毎朝水やりはせっせとやってます。
この時期、乗り切ってくれるか一番心配なのがHTのバラ。
オールドローズも、イングリッシュローズも、デルバールも、ドイツのシュラブも
水さえやって、時々害虫対策さえすれば、サヴァイヴァルしてくれます。
HTはデリケートで肥料もいるし、枯れてしまわないか心配なやつが多いです。
今日はそんな世話のやけるHTのバラさんに登場してもらいましょう。

Maria Callas
マリア カラス様。 1965年メイアン社作出のバラ。
赤は赤でもピンクみを帯びた色合いです。
そして・・・

大輪の花のようなイメージで、情熱的な感じとか、ドレスの色とか、世紀の
歌姫にこのバラはぴったりマッチしてます。
でも、一世を風靡するビッグスターって、何と言うか、人生途中で亡くなられて
しまう方が結構いらっしゃいますね。
マリア・カラス様も、グレース妃と同じ位のお歳で亡くなられたようです。


ふんわり、大らかで、花弁一枚一枚が大きくて、ゆったりと開き、1950、60、
70年代のバラらしいです。
最近のバラは中心に向かうほど沢山の小さな花弁がぎゅっと詰まった感じに咲く
ものが多いように思います。
HTのバラは一輪一輪が見事なので、花瓶にさすのが楽しみです。


Thank you for letting me share this adorable aria.
It makes me fly to Italian coast.



何だかiいろいろオペラ歌曲が聴きたくなってきました。
Mi piaciono Verdi , Wagner , Gounod , Bizet , Mascagni , etc. etc..
では、また、Ciao!


mercredi 22 juillet 2015

良き時代のアメリカを思い起こす名前のバラ

毎日暑いですね。 暑さに高湿度が加わると辛いです。
でも、この「蒸し暑い夏が大好き」、という方もいらっしゃり、その人達に
共通点があるように思えます。 
それは、どちらかと言うと、筋肉質でよく日に焼けているタイプ。
(ま、軽く流して下さい。) 筋肉なしの私は蒸し暑さにぐったりしてます。

なので、今日は情熱の赤ではなく、涼しめのバラに登場してもらいましょう。

California dreamin'
カリフォリニア ドリーミン(ぐ)です。
白い花弁にはっきりしたピンクの縁どりがはいります。
沢山咲きませんが、一輪、一輪、丁寧に咲いてくれます。
大輪で香りもよし。


このバラの名前に自分の17、8の頃を思い出します。
生まれて初めての海外生活として、アメリカはカリフォルニア州に
高校交換留学プログラムで1年ほどホームステイしたのでした。
人口5000人ほどの小さな町の公立高校。
男子はフットボールの選手がスターで女子はチアガール。
皆フットボールの試合とか、ボーイフレンド、ガールフレンドのことで頭が一杯。
16歳にして妊婦だったり、赤ちゃんを学校に連れてきている女子生徒も
いました。 いつもポップミュージックがかかっていて、家族での食事は
しばしばドライブスルーで買うファーストフード。 サイズは日本の倍。
アイスクリームやポップコーンはバケツの大きさの容れものに入っています。 
カルチャーショックを受けましたが、終わりの頃にはすっかり慣れて、逆に
日本に戻ってから、再カルチャーショックにかかったものでした。
アメリカでは、外向的、社交的な性格が好ましいとされる、とホストファミリーは
言っていました。
アメリカに行く前は、ピアノの演奏や、美大に進むつもりで油絵やデッサンに
励んでいた自分でしたが、このアメリカ滞在で、ピアノや絵など内省的なこと
をするより、もっと社会に目を向けなければ、と18歳なりに思うようになり、
日本に帰ってきて、美大志望だった進路を変えてしまったのでした。
ティーンエイジャーだった自分の人生に大きな影響を与えたアメリカの一年でした。
アメリカの高校の授業は運転を習う授業とか、料理とか実践的なものが
たくさんあって、それはそれで楽しかったです。
音楽の授業では、ピアノの伴奏をしていました。 その時、
カリフォルニアドリーミンの曲を習ったのでした。



アメリカにしては哀愁漂うメロディー。
この頃の時代のアメリカが良かったのかな・・・、な~んてね。

では、また!Ciao!!

mercredi 15 juillet 2015

児童小説の世界のバラ

毎朝水やりのシーズンに突入しました。
それほどバラの本数がなかった時はじょうろで、えっさほいさで汗かきかき、
水やりをしていましたが、さすがにそういうわけに行かなくなり、ホースの先に
ジェットガンと呼べばよいのか、それがついたもので水やりしてます。
これはこれで結構消耗します。 何しろ朝早くても既に29°位からどんどん
温度が上昇しだすからです。
いっそのこと、朝が明けていない暗闇で水やり、というのもあるかもしれない。
庶民ですので、スプリンクラーはもう少し先の計画にしよう・・・。

今日は格調高く伯爵夫人にご登場いただきましょう。
「セギュール伯爵夫人、お姿をあらわしあそばせ!」(こんな呼びかけもあり?)

Delbard comtesse de Ségur
きゃ~!可愛らしい!という感じのバラさんです。
で、当伯爵夫人はどんな方?
児童小説を書かれていらっしゃいました。
バラさんも児童小説にふさわしい、少女のようなイメージです。


薄すぎず、濃すぎずの暖かいピンク色。
クールなピンクは微妙に青みの配分が多いので咲き終わりになってくると、
紫がかってきます。
暖かみのあるピンクは黄みの配分が微妙に多いので咲き終わりに連れ、
紫がからず淡くなって行きます。
個人的にバラに関してはあまり紫みや青みが強くないのが好きです。
紫みの強いバラはローズポンパドールあたりが限界かな。
ラベンダーだとか、バラを引き立てるコンパニオンプランツとして紫や青の
花の植物は好きです。


まだ背たけは低いんですが、横にひろがって咲いています。
何も支えがないので、枝がブラーンとして、花は重みでうつむいております。


わりと大きな木が横にいるので、木陰でみるピンクもなかなかきれいです。

さて、これから台風対策にでもとりかからないと。
庭の上を通過してくれないといいんだけどな・・・

では、また!Ciao!


dimanche 5 juillet 2015

ヴィヴィッドな珊瑚色のギヨーローズ

雨がしとしと降り続いています。
この時期に、元気なバラとやや弱っているバラとの差がでてくるようです。
元気なバラは伸長を続け、赤い新芽や蕾がでています。
弱っている子は葉を落として、これからどうしようか迷っている感じ。
少し雨がやんだら、回復力を高めるものでも撒こうと思います。

バラは赤みや青み、黄みの配分でいろいろな色を展開してますね。
珊瑚色のバラがあったらいいなと思って、いろいろ探してみました。
珊瑚色といっても、珊瑚のアクセサリーを見ていると、オレンジ色っぽいのや、
サーモンピンク色っぽいの、そして、赤に近い色もあります。
丁度いい具合のやや濃いめの珊瑚色ってなかなかなみつからなかったのですが
ありました。 ギヨーローズに。 
モンプティジャルダンにこの春地植えした子を呼んでみましょう。
「おーい! エミリアン・ギヨー、出ておいで!」
「今支度するから、ちょっと待っててくれ!」
(エミリアンは男性名なので男性言葉にしてみました。)

Emilien Guillot
こちらは開きかけたところです。
フランスのバラと言うと、老舗のメイヤン社に続いて、デルバールやギヨーの
品種が気になりますね。
デルバールのバラも魅力的ですが、ギヨーのバラもまた魅力的。
ギヨーの澄んだ暖かみのあるきれい色に魅かれます。


一杯に開いたところ。 陽の具合、写す向きで多少色が柔らかく見えます。


形の整ったクォーターロゼット咲きで、結構花持ちがよく、なかなか退色しません。


日はあたりながらも、やや木陰の所に植えてあるのですが、
ヴィヴィッドな珊瑚色が緑の少し暗がりの所でパッと浮かび上がり輝いています。
この華やぎはやはり、フレンチローズですね。


しばらくヴィヴィッドな色を保った後、終わりの頃はだいぶ和らいだ色みになり、
それも魅力的です。
デルバールのバラがより可愛らしさをアピールしているとすると、ギヨーは
洗練された上品さをアピールしているように見えます。
どっちも好きなんだけど、デルバールの方が植えている品種が多いのでした。
では、またね。 Ciao!