mardi 24 décembre 2013

Christmas tea

バラさん達は12月から3月までは冬眠してもらいます。
この時期があるからますます5月に一斉に咲くバラが待ち遠しくなります。
でも、雨ニモマケズ風ニモマケズ冬ノ寒サニモマケヌバラさん達がまだいるんです。
「いつ咲くか?今でしょ!」
と思わずそばで言ってみたくなるような蕾をつけてしばらくたってます。
しかもだんだん大きくなって色も濃くなっています。
とりあえず寒肥をまいておきました。
冬にバラがぽつりぽつりと咲いているのはそれはそれで風情があります。
そしてバラさん達の冬眠期間と丁度入れ替わるかのように、
私にとってスイーツが一年で一番おいしく感じる時期となります。
パティスリーをおいしくいただくには紅茶とコーヒーはかかせません!
お気に入りの紅茶はいろいろありますが、その中でも・・・


この時期にでまわるクリスマスティーは大好きです。
ウエッジウッドもフォートナムメイソンもマリアージュフレールも
それぞれオリジナルにスパイスをブレンドして微妙に異なる味や香りが広がり、
どれもとてもおいしいです。
ウエッジウッドと言えば、秋に地植えしたウエッジウッドローズはオベリスク仕立て
にしたので来年一杯花を咲かせてくれますように。
このクリスマスティーのオレンジやクローブ、ナツメグなどを混ぜたスパイシーな
味と香りはホットワインにも入っていて寒い冬に体が温まります。
冬のヨーロッパの香り・・・。
モンサンミシェルで過ごしたクリスマスが今でも印象に残っています。


このカテドラルのトランセット中央付近にぶらさがっているロープ。
この先端にクリスマスティーと共通する香りのスパイスやハーブや、おそらくドライフルーツ等がはいったものがくくりりつけられ焚かれ、煙を出しながら大きく十字方向に宙を舞い、凍てついた堂内に芳しい香りが一杯に広がります。
神聖で荘厳な空間。 静かな聖夜。 
また、いつかここに来てグレゴリオ聖歌など聞いてみたいものです。

lundi 9 décembre 2013

バラ vs. ピエール・エルメ

時々まあるくてふわふわで柔らかい色合いのバラを眺めているうちに
突然パクっ!と食べてみたくなることがあります。(!?)
バラとパティスリーって色合い的にとても同調しますよね。
バラと関連のあるパティスリーというと、やはりパリの老舗のラデュレや
セレブなパティシエ、ピエール・エルメが筆頭にあがってきます。
表参道の方に行ったついでにピエール・エルメのブティックに寄り道してしまいました。
ショーケースの方へ行くと、あった、ありました!「イスパハン」が・・・!
バラの名前に釣られ、バラの持つ魔力に抵抗できず、「たかっ!」と思うセレブな
お値段にもかかわらず、ついふらっと買ってしまったのでした。 
そしてついでに、お隣に並べてあった「タルト ローズ エ ジャスマン」まで・・・。
おばかさんよね~っ、私って! でも、いいんです! 将来(?)ホームパティシエ
(造語です!)になる投資だと思って・・・。


ロイヤルアルバートのバラ柄のお皿にこの二つのパティスリーを置いてみました。
白いクリームの上にのったバラの花びらのカーブが何とも美しい。
もしかしたら食べるより観賞している方がわくわくして楽しいのかもしれない。


もうちょっとアップでお見せします。 ラズベリーとピンクのマカロンがかわいらしい。
でも内心、このマカロンちょっと薄くない?と思いました。
フランスでパン屋さんに行くと、たいていパティスリーも売っているのですが、
そこで売られているマカロンはもっとドラ焼きとまで行かなくても、おおらかな大きさと厚みがあった記憶があるんですが・・・。
日本に来ると何でもコンパクトになるのねっ、と納得。
で、お味はと言うと・・・。 ご想像にお任せします。
バラの花びらを生でいただいたのは初めてでした。
それよりも、本物のイスパハンって一体どんな芳しい香りがするのかしら?
どんな美しい姿で咲き乱れるのかしら?
という、またしても、バラ妄想病にかかっています。

vendredi 6 décembre 2013

初冬も咲くバラ

秋がさ~っと通り越してしまい、冬の季節となりました。
バラって冬の今頃まで咲くものがとても少ないのですが、咲いてくれる頼もしい
バラがいくつかあります。

The dark lady
ザ・ダークレディというイングリッシュローズはそのひとつです。
花の大きさも他のバラよりひとまわり大きな感じです。
花が開くにつれ、芍薬のようにおおらかに花弁がふわふわとあちこち向いた開き方となり、ダークレッドのドレスを着た貴婦人の姿が思い浮かびます。
そして陽にあたると濃いクリムゾン色が透明感を持って見えて、寒い冬に華やぎを与えてくれます。
庭で切ってきて、さした花瓶のまわりに金色のリボンを巻きつけてみました。
ちょっとクリスマスの演出みたいです。
寒くなって行く時期になんだか心を暖かくしてくれて元気をくれるバラです。
でも、さすがに年を越してからは咲かないよねぇ。きっと・・・。

jeudi 11 juillet 2013

灼熱の河津バガテル公園

ここ数日うだるような暑さです。
蒸し熱いのが超苦手な私は冬眠でなく夏眠(かみん)したい…。 
東京のヒートアイランドなんとかしてくれ~!
といいつつ、伊豆方面に行く用事があったもので、ロザリアン(バラ愛好家
のことをそう呼ぶらしい)の私は、ついでに河津のフレンチローズガーデンに
行ってきました。
普通、バラが一番きれいに咲いてる5月の爽やかな頃とか秋に訪れるもの
なんではないでしょうか・・・?

jardin bagatelle à Kawazu

庭園に向かって歩いていると、管理のおじさんが「暑いから気をつけてね~」
と声をかけてくれました。
太陽が照りつける夏、18ホールラウンドした経験もあるので、
バラ園で倒れることはないだろうと思いつつ、かなりの種類のバラを見るのに、
たくさんある小道をあちこち歩きまわっていたら、汗がど~っと出続けました。 
でもバラに気を取られて暑さがそれほど気になりませんでした。 
それにしても、庭内にお客さんはまばら、と言うより、ほとんどいません。 
誰も見ていないので咲いているバラの中に頭をつっこんで香りをかいだり
しておりました。(!お客さん!困りますよ!) 
どのバラも良く育って大きな木立になっていること・・・
今の時期に元気に咲いているバラは人間と同じで強壮にできているに
違いありません。 元気な子もいますが、ぐた~っと花が開ききって色褪せて
いたり、咲き終わってお休み中の子も結構いました。
バラさんに口があったら、「私達、夏はお花が長持ちしないし最高に
美しい時ではないのよ!」って言うだろうなぁ~。


こちらはマヌゥ・メイアン。 バラ図鑑でみつけて密かに次に買う苗の候補
にしている子が咲いている姿を発見! 濃いローズピンク好きなんです。
汗をびっしょりかいて一通り見終わったところで園内のカフェへ。
なんと、メニューを見るとローズティー(HOT)とローズジュースが
ありました。 暑いからローズジュースを注文。
おそらく、スーパーでも売っているローズヒップティーを冷したもんだろう
くらいに想像しておりました。 ところが飲んでみてびっくり!


先ほどのマヌゥちゃんを絞ったかのような色です。
花びらのポプリも上に浮かんでいます。 一口飲んだら、今までの暑さが
一気に吹っ飛ぶような爽やかさ! 
バラの香りの種類のひとつにダマスクという香りがありますが、その香りを
味にしたらこうなるのか…と思うような味覚がお口の中に広がります。 
超感激! もしかして、これを毎日飲み続けたら、バラの香水をつけなくても
からバラの芳香が漂ってくるかも・・・!
と言われたら、試してみる人も出てくるかもしれません。


そしてカフェを出ると、目の前に懐かしい南仏の風景が広がっている
ではないですか・・・!
そう、プラタナスの木陰のテラスでパスティスでも飲んで、ペタンクを
している人達がいて・・・あの光景が浮かんできました。 
さすがフランス人がデザインを監修しただけあって、伝統的なフランスの
雰囲気が自然に再現されています。


最後にバラのブティックで可愛らしいパワーストーン小物をみつけて
買ってしまいました。
優しく美しくローズクォーツ、夢を叶える水晶、だって!
そうありたいものですね~!

lundi 3 juin 2013

Le Petit Prince

4月の終わり頃からバラにとりつかれだした私は、すっかり自分の
中で大きなブームになっているのをとめられなくなってしまい・・・
毎年2,3本のペースで苗を買っていたのですが、この5月中には、
今までになくたくさんの苗を買ってしまった・・・!
そのひとつがこのサンテグジュペリ。

Saint-Exupéry
写真写りはいいんですけど、・・・実際見ると、結構大味なようにも思えます。
香りも同様。 バラの名前に対して自分が頭の中で思い描いてたイメージと
到着した苗は、ほんのちょっと違っていました。
無邪気で純真な星の王子様のようにバラももう少し繊細な感じかと
想像してたのだけど。
小さな王子様のサンテグジュペリの挿絵はこんな感じ。


何日もかかって準備して、ある朝、日の出と共にやっと開花したバラのセリフ。
あくびしながら、「目覚めたばかりだわ! あら、ごめんなさい、
まだ起きたてで髪が乱れているわ・・・」
確かにフリルがかって、あちこち向いた花弁の感じは、朝目覚めたばかりの
美人みたいな風情があります。


フランスは南の真っ青な空に映えそうなパキっとした派手なピンク色です。


私も星の王子様と同じように毎日朝、じょうろでバラ達に話しかけながら
水をやってます。
はやく大きくなってね~っ!

vendredi 26 avril 2013

蕾の季節

人間誰しも一度は蕾の時期があるものですが、バラときたら、
毎年今頃の時期になるとたくさんの蕾をつけて来月の開花に向けて
スタンバってます。

Neige parfum
蕾がどんどん膨らみ、5月を待たずに開花したトップバッターのこのバラは
ネージュ・パルファンと言います。
フランス語を直訳すると、香る雪とでも言いましょうか。
バラ図鑑を見ていて、たくさんのバラの品種を作ってきた国は
フランス、イギリス、ドイツ、アメリカ、そして日本。
なぜかフランスの品種に魅せられるバラが多いです。
ついでイギリス。 何と言っても庭園とバラの長い歴史を作り上げてきた
2大国です。
時を忘れてバラ図鑑を延々と見ている自分にハッと気がつきます。
色や形、香り、名前を見て空想の世界にどっぷり浸っています。
トリップしてます!? まるでドラッグだ・・・!
咲いたバラは二段階で楽しめます。
まず土に植えてあって開きかけた状態の時。そして・・・


ハサミでチョキンと切って花瓶に入れて部屋で眺めて楽しみます。
だいぶ開ききって芍薬のようになった頃の写真ですが。
さすが、名前の通り、お部屋に香水瓶が開けて置いてあるかのように芳香が
ふんわり漂います。
la vie en rose バラ色の人生という言葉がありますが、人生は必ずしも
バラ色でなくてもバラの栽培はとってもバラ色気分にしてくれます。