vendredi 26 décembre 2014

Hakuna matata!

いよいよ今年も終わりです。 
そろそろ時期的に庭に花咲くバラの話題はつきてきました。

un rosier désert en afrique
こちらはバラはバラでもデザートローズ。 エチオピアだとかアフリカに咲く花。
2月ごろ咲くようです。 バオバブのようなたくましい形をしてますね。
この盆栽を購入して小さな宇宙を観察してみたくなります。

先週思いがけず、劇団四季のライオンキング16周年記念日のチケットをプレゼント
していただき、「えっ!!まだ見てなかったの?」という感じですが、
観劇してきました。
終始、天真爛漫な無邪気さにあふれていてとても良かったです。
舞台も客席もほのぼのとした幸福感に包まれていました。
全ての役や舞台美術が良かったですが、特にヤングシンバとシンバの元気一杯
の歌唱力が素晴らしく思いました。
私的に気に入ったシーンはヤングシンバがティモンとブンバァと手をつないで
陽気にハクナ・マタータと歌いながら踊っているうちに、いつの間にか大きく
なったシンバに変わっているところでした。
なんだかアフリカにも行ってみたくなってきます。
ついでに、というのもなんですが、アフリカのジャングルを描いた
私の好きな画家の絵も思いだしました。

Henri Rousseau (1844-1910)


トロピカルプランツの葉っぱや花の重なり具合が素晴らしい。
とうとう一生アフリカに行くことなしに、パリの動物園に通い続けて描いた
幻想的なジャングルの世界。
不思議で神秘的なストーリーがキャンパスの中に展開しています。

ということで、今、気分はアフリカンモード。
サヴァンナの草原でいろいろな動物を見たい!
エルトン・ジョンのライオンキングの歌でも聴きたくなってきました。


では、来年も ハクーナ・マタータ!♪♪

  

lundi 15 décembre 2014

あれから40年でなく約100年

寒くなりました。 でも日本の冬ってとっても好きです。
夏の超多湿はつらいけど。 
天高く馬肥ゆる冬(秋でしょ)と言う感じで、空が青い晴天の日が多いからです。
ヨーロッパは南はまだいいけど、パリなんか気が滅入る天気がずぅ~っと続きます。
短い秋が終わると、毎日雲に覆われ空が低い日が少なくとも3月までは続きます。
そして、朝は9時位まで暗く、午後は3時過ぎるともう夕方っていう感じ。
メリークリスマスのような陽気な行事がないとどんより暗くて落ち込みやすいような。
でも、そういうアンニュイな感じや色合いが好きな方もいらっしゃいますよね。
かつて多くの印象派の画家達は南の明るい光と色彩を求めて南下して行きました・・・

リアルタイムのバラさん達は一体いつ咲くんだ!と蕾をツンツンこづいてみたり、
触ってみたりして、じれったくなっておりますが、マダムバタフライの蕾は今、
2~3日置きに1つづつ開いているところです。
その度に鉢から切ってきて花瓶にさしてます。

Madame Butterfly
1918年作出で、1912年作出オフィーリアの妹。 あらから約100年(弱)♪!
時間による自然淘汰されずに生き残ったハイブリッドティーの1つと言えましょうか。


まん中の高芯の部分がワインカップの形をしています。
私的にハイブリッドティーの高芯咲きで好きな形は、先に向かって行くに
従いちょっと開いてカーブしたようなワインカップ(グラスでした)の形。
オラールのフラムなんて大好きな形です。
とにかく、まん中の渦巻きが好きなんです。
で、今シュラブローズ全盛期です。  あれから40年♪、ではないですが、
あっちも、こっちも、そっちも、どっちも♪、カップ型ロゼット咲き。
花の中心部がぎっしり花弁で詰まったような形が多い。
デザイン性のあるものって、全て流行りがあるから、逆に40年前は
右も、左も、前も、後ろも♪、ハイブリッドティーと言う感じだったのかもしれません。
イングリッシュローズってとても好きですが、若干、この子の色を変えたら
あの子になる、なんて思う所があります。
HTはロゼット咲きに比べて、花弁の枚数は少なくても、ヴォリューム感
は同様にあります。


花開いた後半はこんな形になります。 なんだか蝶がひらひらしているみたいな
感じで、だからバタフライなのかなぁ?なんて思いました。

mardi 9 décembre 2014

フランスの画家とバラ

すっかり寒くなって、庭のバラはいくつか蕾がついてますが、一度に咲かず
ひとつづつ、かなりスローダウンしたペースで花開いてます。
以外にもスヴニール・ドゥ・ラマルメゾンがたくさん蕾をつけています。
ころころしてますが、なんだかまだ開く気なしって感じです。
ジョセフィーヌ様は冬はこの方(の親戚)を温室にお入れなさってたのでしょうか?
よくわからんから、夜だけ家の中に入れてあげます。
そういうことができるのが鉢植えのいいところですね。 
こいつは何となく梅雨などのダメージを受けやすそうな気がするので、
地植えにしないで、このまま鉢植えで大きくしようと思います。
で、冬の間は(5月に咲きだすので4月まで)バラそのものより、バラ周辺の
ことを話題にします。 
フランス絵画史上でバラを描いた画家は沢山います。
今日は代表的な画家を3人ほど上げてみます(まだまだいますが)。

Pierre-Joseph Redouté(1759-1840)

ジョセフィーヌのもと、マルメゾン城で植物図譜として
バラをはじめ植物の精密画を描いた画家。
芸術として鑑賞するにもとても美しい絵です。
そのバラの絵をいくつか見ていると、まさに今日オールドローズと呼ばれている
花の形です。 まん中が八重咲きというか、ロゼットの花型になっています。

Henri Fantin-Latour(1836-1904)

同じラトゥールでも、と言うのは粗っぽいですが、ジョルジュ・ド・ラ・トゥール
に比べると、美術史上においては、あまり目立たない存在と言えます。
モネやルノワール、ドガが活躍していた時代にしては、人物の肖像画などは、
かなり保守的な写実の絵です。 しかし、バラなどをモチーフとした静物画
になると、一気に見る人をぐっと魅了する小宇宙がキャンバスの中に広がって
います。
バラを見ると、オールドローズのソフトな色合い、花型がわかります。
でも、ハイブリッドティーのラフランスが作出されたのが1867年なので
ルドゥテの時代に比べると、もうちょっとラフランスよりの花型という
感じがします。 そして・・・

Pierre Auguste Renoir(1841-1919)

年齢的にはほとんどファンタン・ラトゥールと同世代と言えます。
でも、ファンタン・ラトゥールが古典的なのに対し、ルノワールは印象派絵画の
寵児と言った感じです。 
人物画自体に華やかなバラの雰囲気が漂ってますね。


ルノワールというと、優雅な少女や女性達の絵、後半は豊満な裸婦の絵の
イメージがありますが、多作な画家で、バラの絵も沢山描いています。
上の絵は、既にオールドローズと言うより、ハイブリッドティーを想わせる
花型ですね。 この大らかなたっぷりとしたヴォリューム感、暖か~い色合い。
見ていると、寒い冬は温かな気分になります。
やっぱり、庭で咲くハイブリッドティー好きです! レトロ感に惹かれます。
バラと対峙していると、時空を超えた世界に浸っているようで、いいな・・・