dimanche 29 novembre 2015

フランスのお菓子懐かしブーム

季節は初冬に入ってきました。
この位の寒さって爽やかに感じて、とっても好きです。
若い時、6才から毎冬スキーで鍛えてたので結構寒さには強い方。 
逆に超多湿な猛暑の日本の夏に弱くってぐたっとします。
バラさん達も同じ感じがします。
今の時期のバラは真夏より、きりっとして健康そうな様子です。
温暖化の今日、東京の12月位までの気温はバラにとって大した寒さ
ではないんでしょうね。(for me, too!)
梅雨を経て猛暑、そして台風を経験し、害虫達も活発な9月頃は、
モンプティジャルダンではバラの生死劇を観察することになります。
若い株はこの時点を通過できれば強く育って行き、ストレスに耐え切れ
なかった株はお星様となります。
なので最近はデリケートそうなHTは、しばらく鉢で育てることにしています。

さて、今日はバラの蕾がまだ開いてないので、スイーツの話題にします。
my Bonne Maman boom!
最近、フランスで普段食されているお菓子懐かしマイブームをしています。
高級パティスリのラデュレやエルメはお高いですが、日本にあると言うもの珍しさ
から一時、買ってみましたが、その後、ず~っとお寄りしてませんわ・・・。
で、ネットショップでフランスのお菓子を購入してみました。
赤いギンガムチェックが可愛いボン(ヌ)ママン。
左上はフィナンシエ。 レモンの果肉とポピーシードが沢山入っていておいし~っ!
その隣はチェリーの果肉がたっぷり入ったしっとりしたお菓子。
中央のジャムは厚く切ったスライスオレンジ入りのマーマレード。 はまります!
その横は洋梨ピュレ入りタルトレット。 これは、まぁまぁかな。
右端は森の苺ジャム。 そのうち食してみます。
というわけで、また順調にデブリンコ街道をまっしぐらに走りだした所と言えよう。
そして、

mon petit LU!
リュ~リュ~リュリュリュ~~ッ♪ こちらはプティリュ!
日本のお菓子に例えると、何だろう? 例えばキャラメルで言えば、グリコみたい
なものかしら? フランスで昔から愛されているビスケット。
こちらはゲランドのバターとお塩入り。
香ばしいバターの香りがプ~ンとしてきます。
ノルマンディーやブルターニュ地方の濃厚なバター大好き・・・。 
その横はレモンの果肉入りサブレ。 素朴な味わいでお紅茶によく合います。

と言うわけで、お菓子の誘惑に勝てない冬になって参りました。
花より団子ではないか! でも、いいんです!・・・いや、よくない!
でも、わかっちゃいるけど、やめられない!(葛藤する自分がいた。)

おととい庭で摘んできたバラをアップします。
Boléro, régis marlcon, sharifa asma, catherine morley, dame de chenonceau now
シャリファアズマさんは香り高いなぁと思いながら鼻を近づけてみて、そのお隣の
ボレロさんも、と思ったら、そう言えばこの方達ってDNA的に母と子でしたっけ?

次の日、もう少し開いた所。

さぁ、では農作業をしなくっちゃ。 これから穴掘りをします。(もぐらさんです)
穴をひたすら掘って、地植えします。
では、またね! À bientôt! Ciao,ciao!

samedi 21 novembre 2015

ギリシャ神話の女神のバラ

雨が降ったり、やんだりの日が続く中、太った丸い蕾達がようやく1つ1つ
開きだしています。
今年も終わりになってきたバラ達を楽しむと同時に、来年に向けて、
オールドローズなどを徐々に鉢から地植えに植え替えし始めました。
HTだけは地植えに関しては、用心するようになりました。
去年初めて京成バラ園に行った時、HTがあまりにも立派に咲いているのには
驚きました。 太い枝が沢山出ていて、ピカピカの葉は厚く茂り、大きい、
というより巨大輪をたわわに咲かせていました。 
自分が新苗を地植えした貧弱なHTとのあまりの違いにびっくりしました。
これは、最高の日照、風通し、土壌環境と、プロの長年培った技術、スタッフの
日々欠かさない手入れによるものなんだろうなぁ、と思いました。
モンプティジャルダンではとてもこのような分には行かないので、まずは、
HTについては大苗を鉢でしばらく育て、蕾が大きくなってきたら、雨の降る
時は屋根の下に移動して、それなりに大きな花を咲かせて楽しむ方に
切り替えることにしました。(大苗のHTでさえ、4月頃地植えして、9月頃何本か
枯らしてしまったのに懲りた。)
さて、今日は今週咲いたギリシャ神話の女神の名前を持つバラさんに
登場していただきましょう。

Aphrodite
ドイツはタンタウ社作出のアフロディーテさんです。
ソフトサーモンピンク色。 
バラについては個人的には、暖色系のピンク、つまり、やや黄味の入った
ピンクの方が青みを感じる寒色系のライラックピンクより好きです。


確かに、ギリシャのヴィーナスのような大らかでふくよかな美しさがあります。
ドイツのバラって、ピカピカした濃い緑の葉をつけ、病気になりにくそうな元気な
子達が多いですね。 たくましい安心感があります。


こちらは5月のアフロディーテ。 花の形は5月の方が整っているかもね。
何となく求肥とかクリームでも見ているようなたっぷりした滑らかさを感じます。

と言うわけで、ギリシャの女神様のバラさんでした。、
ふと、その昔、芸大出の先生の所に油絵を習いに行っていた中学生の頃、
ヴィーナス(アフロディーテ)やアポロ、アリアス、ブルータスなど、一連のギリシャ、
ローマの石膏胸像を木炭でデッサンしたのを思い出すのであった・・・。

ついでに、今蕾が幾つかついて、一輪、一輪咲いているHTのスナップショットを
アップします。

Grace de Monaco
庭の中で一輪咲いているだけでも、とても華やかで、さすがグレース様です。

Neige parfum et Grace de Monaco
庭から摘んできて、お部屋で愛でて楽しみます。
右はネージュパルファン。 部屋中に香水が漂うようです。
これらの素晴らしいバラを作出したフランスの方々の恩恵を受け感謝しています。
どうか、フランスの人達に早く平和が戻りますよう、お祈りしています。
それでは、ごきげんよう。


samedi 14 novembre 2015

ヴェルサイユの宮廷庭師でなく造園家のバラ

だんだんバラさん達の蕾の開き具合がとっても遅くなってきました。
蕾がついているんだけど、なかなか開いてくれな~い!!
冬に向うにつれ、バラの話題がなくなってくるパターンが今年もやって参りました。
そんなわけで、今日は8月末に咲いたバラさんにでも登場していただきましょうか。
ヴェルサイユの宮廷庭師、じゃなくって、宮廷造園家さま~っ!
でてきてくださいませ~っ!!

André Le Nôtre
アンドレ ル・ノートル様です。
輝き感のあるアプリコットからサーモンピンク色。
香り高く、華やかなバラです。
ただねぇ、この方、ちょっと残念なことがありまして・・・
雨に降られると、てき面にうまく開かなかったり、雨ジミになって、きれいに咲いて
くれないんです。 やっぱり雨の降らない地域向きのバラさんですね。


同じお花なんですけど、別の向きからのスナップショット。
来年は成長して、もっと沢山咲かせてくれるといいな。
それで、宮廷庭師、じゃない、宮廷造園家のル・ノートル様なんですが、この方の
設計した広大なお庭とその中に建つお城をいくつかフランスで見たものですよ。
ヴェルサイユなどは、3年住んでおりました。
パリとその周辺にフランス国立建築学校が7校位ありまして、前期課程と後期課程
に別れていて、前期課程終了後、学校間でトランスファーが可能なのですが、
ヴェルサイユで前期課程を終了しました。 (ちなみに後期課程はサン・ジェルマン
デプレのボザールにある建築学校で終了しました。)
校舎は元宮殿の厩舎で、厩舎と言っても立派なものでした。 天井たかっ!
ヴェルサイユの庭はすぐそこで、秋の紅葉などは素晴らしかったなぁ。 
中を自転車にのって巡ったものです。 夏の花火も素晴らしかった。
王様の菜園 (le potager du roi ) の中に景観・造園の学校がありましたっけ。
なんか、懐かし~っ! な~んてバラを見ながら思い出したりします・・・
ところで、今上映しているヴェルサイユの宮廷庭師 ( A little chaos ) もこの間
見に行ってきました。
ハリーポッターのセヴルス・スネイプさんが登場・・・じゃない、ルイ14世として
登場していました。 あの頃のフランス王朝史をちょっぴりたどることができて、
それなりに面白かったです。
それでは、段々寒くなりますが、草むしりや植え替えなど地味な作業に入ります。
ごきげんよう! A bientôt!

追記
この後、パリで起きた惨事を知りました。
犠牲になった方々に哀悼の意を表します。
フランス人は常に不道理なことと闘い改革してきたエスプリがあるので、
これに屈することなく上を向いて立ち上がっている姿を今感じています。
どうかテロの脅威がこの世から消え去り、またパリに一刻も早く平和が戻る
ようお祈りいたします。

mercredi 4 novembre 2015

白雪姫と呼びたくなるバラ

最近バラ育てで気をつけていること。
その1。 HTが一本立ちの株になってしまうのを何としてでも阻止すること。
これはアマチュアにとって簡単そうで簡単でない。 
とにかく枝が放射状にでてくれて、それぞれの枝が大体同じ高さになるよう
がんばるしかない。
その2。 浅植えしすぎてないか気をつけること。
植え方の説明書には、深く土をかぶせないこと、とは書いてあるが、浅植え
するな、とは書いていない。 
で、どこまでが浅植えなのかわからなく適当にやっていたが、かなり浅植え
しすぎていたことに最近気がつく。
浅植えしていたものはどうも樹勢が悪かった。
特にイングリッシュローズは要注意だ。 初めて台木のシュートなるものが
テスからピヨヨ~ンと出てきたのを発見。 根元から抜いたら、最近樹勢が
悪かったのが、また元気になってきた。
と、植物男子ラベンダーみたいに、自分勝手なやり方でばらを育てております。
でも、「観察力で独断せよ」と言うのはうなづけるな。

さて、今日のモンプティジャルダンの秋バラちゃんに登場していただきましょうか。

Boléro
ボレロさんです。 4輪開いて、その他にもまだ蕾をつけています。
とってもハイパフォーマンスな子なんです。


小さな体で細っこい枝に沢山蕾をつけ、割合大きなお花を咲かせます。
ちょっとけなげな感じで可愛いな。
ダマスク系にシトラスを加えたような良い香り。
しかも、比較的花もちもいいし。


中心が淡い肌色ピンク。 透明感のある花弁。
白雪姫と呼びたくなるお姫様のような風情があります。


右のお花は中心がボタンアイになっています。 
素朴な疑問ですが、ボタンアイっていつ作っているんだろう? 
自分でシベの周りに花弁をくるくる巻き込んでいるようです。

ボレロって、バラ園芸のブログを見ていると、あちこちに登場しているので、
とっても気になって、とうとうモンプティジャルダンの一員になってもらったの
でした。 確かにあちこちに登場するわけがよくわかります。

ボレロと言うと、まず思いつくのはラヴェルのあの曲ですが、もう1つ、私の好きな
ものがありまして・・・
マリアージュ・フレールのボレロ。
地中海の果実の香り、と書いてありますが、このフレーバーティーも、とっても
爽やかな良い香り。

Boléro de Mariage Fréres
庭の秋バラを摘んできて、マリフレのお紅茶でもいただきましょうか。
ボレロの茶葉には黄色や青色の花弁が入っていて、見た目も美的です。
バラは左から、ローズポンパドゥール、ゴールデンセレブレーション、
ガートルード・ジェキル、ボレロ、おまんじゅうみたいなブラザー・カドフィール、
ウィリアム・モリスです。 これをおやつにいただき・・・ません。

この秋はガートルード・ジェキルが初めて返り咲いてくれて、うれしかったな。
経年と共にいろいろ楽しみが増すのがバラ園芸ですね。
残念ながら、まだバラ変態の域に達するには道のりは程遠いですが、
少しづつ、失敗を重ねながらバラ育てのスキルアップをしています。

じゃ、またね! A presto ! Ciao !