mardi 1 mars 2016

ヴィエノワズリー

今年の2月は前半と後半それぞれ異なるウィルスにやられてしまい、
2回もノックアウトされて、ぐったりぽんでした。
前半は胃腸を攻撃するウィルス、後半は10年以上ぶりのインフル・・・
一旦かかってしまうと、後は体内のバトルフィールドで白血球とウイルスの
殺し合いが完全に終わるまで、後ろの草むらにでも潜んでただじっとして
待つしかないのが、この戦い。
2月は翌月は春だからと思って気を抜くとスキをつかれる、と言うことね。
気をつけます。

今日は、銀座と並んで、洋菓子のフラッグショップが集まる表参道でお寄り
しました viennoiserie parisienne についてです。

Rituel par Christophe Vasseur 
パリ10区に店舗を構える新進気鋭のboulangerie。
それで、「ヴィエノワズリーってな~に?」、と言う質問にわかりやすくお答え
しますと、「ブランジュリーとパティスリーの中間」。
えっ!ややっこしい?
ブランジュリーに行けば、たいていパティスリーもヴィエノワズリーも売っています。
ブランジュリーはパン類です。 パティスリーはお砂糖のはいったタルト類。
ヴィエノワズリーは、パン生地が小麦粉と水が主材料だとすると、そこに更に
バターが入ったり、卵が入ったり、ミルクがはいったり、レーズンが入ったりして、
一個一個になっているもの。
そう、クロワッサンやパン・オ・ショコラ、パン・オ・レザン、ブリオーシュなどのことです。
そして、ヴィエノワと言うようにウィーンの、と言う意味合いが入っています。
クロワッサン、つまり三日月形のパンをマリー・アントワネットがウィーンから
もたらしたのが名前の由来等、各説あるようです。

les escargots!
こちらは、パン・オ・レザンのデラックスヴァージョンとでも言えるエスカルゴ、
かたつむり君達です。
ピスターシュ入りやら、プラリネ入りやら、甘等にはたまりません!
この渦巻き型も大好き!!

そして、クロワッサンにしてもパン・オ・ショコラにしてもパン・オ・レザンにしても
バター入りが王道だと思っている、バター大好き!なそれがし。
太ろうと何だろうと(!)、ブランジュリーではクロワッサンは絶対バター入りを
買います。
ローカロリー派等のお客様のために、バター入りとバター無しが並んで売られて
いるお店も多いです。
フランスは酪農製品がとても豊かな国なので、日本のスーパーにて、一人につき
バター1つというのは、考えられないことでしょう。 
濃厚で、種類が豊富なフランスのバター。 エシレは日本でも売られてますよね。

一方、バターの入っていない、小麦粉と水が主材料のバゲットについて
それがしの想いを語らせていただきますと。
フランスにてパン屋で焼き立てのパリッパリを買うのが最高に美味し!
これだけは、全く同じ味を日本で再現するのはちょっと難しいのではと思うのです。
材料がものすごくシンプルなだけに、その地の空気の成分、湿度、熟練職人の
腕、水、小麦粉、塩、膨らまし粉の種類、焼がま、温度、等、微妙な違いに影響
されるからです。
N'est-ce pas?
ってなわけで、バゲットをもとめてさまよってみるのもいいかもしれませんね。
それでは、また次回!ごきげんよ~っ!