samedi 14 novembre 2015

ヴェルサイユの宮廷庭師でなく造園家のバラ

だんだんバラさん達の蕾の開き具合がとっても遅くなってきました。
蕾がついているんだけど、なかなか開いてくれな~い!!
冬に向うにつれ、バラの話題がなくなってくるパターンが今年もやって参りました。
そんなわけで、今日は8月末に咲いたバラさんにでも登場していただきましょうか。
ヴェルサイユの宮廷庭師、じゃなくって、宮廷造園家さま~っ!
でてきてくださいませ~っ!!

André Le Nôtre
アンドレ ル・ノートル様です。
輝き感のあるアプリコットからサーモンピンク色。
香り高く、華やかなバラです。
ただねぇ、この方、ちょっと残念なことがありまして・・・
雨に降られると、てき面にうまく開かなかったり、雨ジミになって、きれいに咲いて
くれないんです。 やっぱり雨の降らない地域向きのバラさんですね。


同じお花なんですけど、別の向きからのスナップショット。
来年は成長して、もっと沢山咲かせてくれるといいな。
それで、宮廷庭師、じゃない、宮廷造園家のル・ノートル様なんですが、この方の
設計した広大なお庭とその中に建つお城をいくつかフランスで見たものですよ。
ヴェルサイユなどは、3年住んでおりました。
パリとその周辺にフランス国立建築学校が7校位ありまして、前期課程と後期課程
に別れていて、前期課程終了後、学校間でトランスファーが可能なのですが、
ヴェルサイユで前期課程を終了しました。 (ちなみに後期課程はサン・ジェルマン
デプレのボザールにある建築学校で終了しました。)
校舎は元宮殿の厩舎で、厩舎と言っても立派なものでした。 天井たかっ!
ヴェルサイユの庭はすぐそこで、秋の紅葉などは素晴らしかったなぁ。 
中を自転車にのって巡ったものです。 夏の花火も素晴らしかった。
王様の菜園 (le potager du roi ) の中に景観・造園の学校がありましたっけ。
なんか、懐かし~っ! な~んてバラを見ながら思い出したりします・・・
ところで、今上映しているヴェルサイユの宮廷庭師 ( A little chaos ) もこの間
見に行ってきました。
ハリーポッターのセヴルス・スネイプさんが登場・・・じゃない、ルイ14世として
登場していました。 あの頃のフランス王朝史をちょっぴりたどることができて、
それなりに面白かったです。
それでは、段々寒くなりますが、草むしりや植え替えなど地味な作業に入ります。
ごきげんよう! A bientôt!

追記
この後、パリで起きた惨事を知りました。
犠牲になった方々に哀悼の意を表します。
フランス人は常に不道理なことと闘い改革してきたエスプリがあるので、
これに屈することなく上を向いて立ち上がっている姿を今感じています。
どうかテロの脅威がこの世から消え去り、またパリに一刻も早く平和が戻る
ようお祈りいたします。