3月の間は何と言っても苺の季節。
毎年春の訪れを告げてくれる愛らしい果物。
フランスのパティスリで苺を使ったものと言えば、タルト・オ・フレーズ
(苺タルト)とフレジエです。 これには磁石にひきつけられるように
抵抗しがたい魅力が・・・
フランスのパティスリが恋しくなると、高いとはいえ、この方達に強い引力で
引き寄せられてしまいます。
なんだか眺めているうちにドレスを着たお嬢様達がいるような気がしてきます。
フランスでよく見るフレジエは長方形ですが、楕円形をしたフレジエは
ラデュレらしくとても華やかです。
でも「いつものフレジエ」を思い出す伝統的な構成の中身。
シロップをかけてしっとりさせた(アンビベと言います)ジェノワーズ
(スポンジのことです)の間に断面にカットした苺とクレーム・ムースリーヌ
が挟まれます。 クレーム・ムースリーヌはクレーム・パティシエール
(カスタードクリーム)にバターが加わったものです。 ついでですが、
シャンティイ(生クリーム)が加わったものはクレーム・ディプロマットと呼びます。
そしてトップにピンク色の薄いアーモンドペーストがのっています。
エルメのフレジエも高さがあって豪華です。
こちらのジェノワーズにはアーモンドが入っているようです。
そしてピスタシオのクレーム・ムースリーヌ。
トップはイタリアンメレンゲです。
そう、メレンゲにもイタリアンとフレンチがあるんですよ。
泡立てた卵の白身に熱いシロップを入れるものがイタリアンで
粉砂糖を入れるものがフレンチです。
ラデュレもエルメもムースリーヌにヴァニラビーンズが入っていて
苺の香りを一層あま~くしています。
甘酸っぱ~い早春の苺ちゃん・・・
シシリー・メアリー・バーカーの愛くるしい苺のフェアリーちゃん!
可愛すぎます!!
ベリー類って可愛いくてビタミンたっぷりでウキウキしてきますね!